2009年6月9日火曜日

山深く、人に会う。2@徳島



那賀町から西日本で二番目に高い山、剣山への道のりは
長く険しいものでした。
現時点で、この旅での辛い山越えランキング一位です。

山と山が近くて、谷が深くて、驚くような場所に集落がある。
そんな徳島県を訪れるのも今回が4回目ですが、
毎回驚きを与えてくれる不思議なところです。

剣山は、すでに疲れていた私でも駐車場から一時間弱で
登ることができました。(短いルートで)
薄曇だったのでそんなに遠くまでは見渡せませんでしたが、
それでもその景色は壮観。
観光シーズンには相当混みそうですねー。

頂上にあるヒュッテで美味しいおうどんを食べ、
お店のおばちゃんとしばし談笑。
駐車場に戻ると、50歳くらいの夫婦に話しかけられ
しばし談笑。ジュースありがとうございます。
すると次は隣の売店のおじさんに話しかけられ、
近くのキャンプ場に電話をかけてくれたりして世話を
焼いてくれる。ありがとうございます。

こんな山の中に来たのに、今日は人とたくさんお話しが
できました。

奥祖谷で出逢った無口な方々とは話せませんでしたが。

山深く、人に会う。1@徳島



目的地の剣山へ向けて15分ほど進んだところで、
忘れていたことを思い出しました。

昨日キャンプ場に行く途中に通りかかった神社へ
朝寄っていくつもりだったんだ。

鳥居越しに見えた、あの立派な夫婦杉に会いたい。
その一心で引き返すと、神主さんが掃き掃除をして
いるところでした。

さほど広くない境内に、風格のある木が何本も。
聞けば樹齢は千年、二千年にものぼるそう。
看板も何も立てていない静かな静かな神社ですが、
こんなにも素晴らしい場所があったのかと感動。

「ここへ来て立ってご覧なさい」
神主さんの自宅の庭に呼ばれました。
「ここから見えるのは千年前と変わらぬ林の景色。
ここにいると万葉の時分と会話ができるんです」

家から一枚の紙切れを持ち出し、私に万葉集の中の
一句を教えてくれました。

人はよし 思ひ止むとも 玉かずら
影に見えつつ 忘らえぬかも     倭太后

「あなたとあなたの好きな人にも置き換えられる」
そう言った神主さん。先立った奥様のことを想って
らっしゃるのだなとその言葉から伝わってきて、
胸が熱くなりました。

その句と訳と、神主さん自身が詠んだ句が書かれた
封筒の裏紙。ご自宅の住所も書かれていたのでそのまま
いただきました。大切にします。もう、すぐにでも
ハガキを出すことにしましょう。

私がここにやって来て、このような出会いがあって。
それは偶然でもなんでもないことのように思えるのです。

2009年6月8日月曜日

海岸線で水平線@高知



朝霧の四万十町から通勤ラッシュの高知市をぬけ、
室戸市にやってきました。
トイレ休憩のみでよく来れたものです。
布団で寝たからばっちり体力が回復したのですね。

室戸市に入ったとたんに空気がガラリと変わったのは
面白かったなぁ。
ムワっとあたたかい風、伸び放題の巨大な植物たち、
ハイビスカスにブーゲンビリア、台風が多い地域の家。
黒潮が運んだ、沖縄そっくりの空気でした。

室戸岬の手前にあった海の駅で1パック300円の刺身を
買い、朝出かけるときに宿のお母さんが持たせてくれた
特大の豆ご飯おにぎりと一緒に豪華な昼食。

そしていざ室戸岬へ。
海より山が好きだと気付いてからは、あまり海辺で
ゆっくりすることがなくなった私。
ですが、岩の上に座ってボーっとした後、石拾いに
没頭していました。

好きな海辺でした。

前カゴに石を積んで積載重量アップ。
今度は徳島市へ向けて海沿いをぐんぐん上ります。
サーファーだらけのビーチをチラ見しつつ走ります。
日和佐の道の駅で食べた「砂浜にうみがめの卵」という
まったく味の想像がつかないアイスは美味しかったです。
そしてまた走ります。阿南市で左折して那賀町に入って
今日のゴールですおめでとう。

地図で見てみてください。四国の海岸線をなぞりながら
もんのすごい距離を移動してしまいました。
雨の前に行っておきたかったんです。
こんな日もあります。もうしません。おやすみなさい。

ありそでなさそな@高知



そうそう、こんなことがありました。

四国入りした初日、あるキャンプ場の駐車場でテントを
張ったいきさつを省略していましたが、まずはそこから。


私は愛媛県八幡浜の高台にある、キャンプ可能な公園に
向かっていました。
沈んでいく夕日のあまりの美しさに感激しながら。

日が沈みきるのと同時に駐車場に着くと、そこには
愛媛ナンバーの一組の夫婦が。
「綺麗だったわねー!たった今沈んだところなのよ」
「ここから見る夕日はほんと格別」

明るいご夫婦に、旅のことと今日この公園に泊まる旨を
話すと、
「今そこ歩いてきたけど…獣のにおいがしたわよ~」
「猪が掘った穴があった。やめたほうがいい」

ええー。そこへちょうど公園管理のおじさんが戻ってきた
ので聞いてみると、
「いるよ、猪。大きいのが」
・・・あの、このへんでテント張れるとこありますか?
「あるよ。ここの公園」
・・・あのぅ。

しかし話の流れで、連休に来た人たちが桜が綺麗だからと
駐車場内にテントを張ったという情報を獲得。
駐車場でいいならそのほうがましかも。とご夫婦。
とりあえず公園を見てきて判断します、と皆に言って解散。

薄暗くなった公園に入っていきました。
キャンプサイトにたどり着くことなく引き返しました。
暗くて怖いんだもん。
ということで駐車場に設営決定。
すぐ下が港でフェリーや漁船の音が聞こえるため、心細さは
全くなくぐっすり休めました。


そして時間はワープしまして、高知市内観光をした昨日。
街を出て黒潮ラインを走った私は、かなり疲労を感じて
須崎の道の駅でベンチに腰掛けていました。

「ねえねえ、あっち鰹のタタキ安いわよ、かつ
 ああああああーーーーーーーーーーーーーー!」

どうもその人の叫び声が私に向かって発せられている気が
したので顔をあげて見ると、そこには八幡浜で出会った
あのご夫婦がいるではないですか。

愛媛の八幡浜で出会った方と、高知の須崎で再会したのです。
ちょうど一週間ぶりに。

「わー!すごーい!あれから心配してたのよ~」

奥さんのその想いがこうさせたのかな?
ばったり再会するのは旅人同士ではよく聞く話ですが、
これには私もびっくりです。
だから旅って面白い!と思わせてくれる嬉しい出来事でした。

2009年6月7日日曜日

Uターン@高知



今日は山から街へと下りて、高知市内を観光です。

まずは有名な日曜市へ。
さすが、賑わっております。
美味しそうなものがたくさんあります。
鍛冶屋さんもあります。オカリナ吹いてる人もいます。
ではとりあえず、アイスクリンください。

真夏のような暑さで、食べずにはいられませんでした。
アイスクリームじゃないですからね。んー美味しい!
ちなみに高知の街路市は火、木、金もあるようです。

それから色んな意味で有名な『はりまや橋』を
見逃すことなく通過し、桂浜を訪れ、市内観光終了。


暑さにやられ気味の体に土佐久礼でカツオとところ天を
かき込んで再び四万十へ。
今日は大工さんが開いた小さな安宿に宿泊です。

夕食後にご主人の「家」に対するアツイ想いや子育てに
対する考えなどなど、たくさんお話を伺うことができて、
来た甲斐があったなと思いました。

大工になりたくない『ダイハチ』のご主人の
ホームページは こちら。


外で立ち話をしていたら目の前にホタルがやってきて、
それをご主人が捕まえて私の手の中に入れてくれました。

嬉し。

2009年6月6日土曜日

四万十川でバタフライ@高知



四国カルストを下りたあと、たまたま昨日泊まった場所で
開催されていた『四国神楽大会』を見物しながら昼食。
鳴門金時の“いも天”、甘くておいし。

その後はひたすら四万十川に沿った道を走る走る走る。
川上から川下へ。川下から川上へ。また川上から川下へ。
でも同じ道は走ってないですよ。

散々走って、夕暮れ前にようやく本日のキャンプ場へ。
せっかくなので川辺にテントを張ることにしました。

高知に来たらやりたかったこと。
それは、四万十川のほとりでキャンプをすること。

川を眺めながら高知のフルーツトマトと田舎ずしをぱくり。
美味。
そして今日の納豆は「四万十川海苔たれ付」。美味。

。。。
しばらくボーっとしていました。
目の前の山からまあるい月が現れました。


3年前に出逢った、あるキャンプ好きな女性。
四万十川でキャンプするんだ、ってウキウキしてたっけ。

彼女の気持ちが、少しわかったような気がします。