2007年11月10日土曜日

とおかんや


おととい小豆を炊いていた祖母は、
昨日おはぎとけんちん汁をこしらえておりました。

何でもない日におはぎは作りません。
カレンダーを見ても何も書いてありません。
今日はうどんを打つ祖母に、おはぎを作った理由を質問。

「昔は “とおかんや” っていうのをやったの。
稲のワラを束ねたやつで地面を叩いてモグラを追い払うのよ。
芋がらを入れるといい音がするらしいけど。見たことない?」

んー???


とおかんやは「十日夜」。旧暦10月10日の行事で、
新暦11月10日に行われる所が多いそう。
どうやら母が子供の頃(40年前)まではここらへん
(埼玉県西部)でも行われていたそうです。
ワラを束ね棒状にぐるぐる巻きにした”ワラ鉄砲”を手に、
子供たちが「とーかんや とーかんや」と唄いながら
パンパンと庭を叩いて家々をまわります。
「体の大きな子は太いのを持って、ドスンと音させる。
隣町のやつらと競って叩いたんだ」と祖父。


こんな感じ・・・?
その十日夜に食べていたおはぎとけんちん汁だけが、
我が家では今も残っているというわけでした。
いい話が聞けたなぁ。
祖父母と一緒に暮らせて本当に良かったと思う瞬間です。

2 件のコメント:

  1. とおかんや…初めて聞いたけど、父に聞いてみたら知ってた(@_@)
    えりの家って他にも十五夜とかいろんな行事を大切にしてて素敵☆

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  2. ナオコ
    ひとつお勉強になったよねー。
    行事は色々あったほうが毎日楽しいし♪

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