2010年3月30日火曜日

54th


家族の誕生日にケーキを焼くのはいつぶりだろう。



このブログ内を“誕生日”で検索したら出てくるかな。

(便利だな)



今回は母の誕生日ということで、久々に。



かぼちゃのスフレチーズケーキにしたのは、
自分が食べたいから。

デコレーションが地味なのは、お金がないから。

(かぼちゃの皮を利用したクッキーを焼きました)



いつも家族の誕生日に寿司とケーキを買ってくる母に

私はたまにしかこんなことしてあげられませんが、

母の誕生日には毎年祖母が赤飯を炊きます。


母ですね。




(出かけていた私に残されていたワンピース)



2010年3月29日月曜日

お年頃

いつもの美容室で髪を切り



島で壊れたカメラを修理に出し



伊勢丹で友人の結婚祝いを仲間と一緒に選び



歌舞伎町のテーブルが回る台湾料理店でご飯を食べ



お腹が大きくなった新妻の妊娠話あれこれを、

みんなで感心しながら聞きました。



ほぼ毎年集まっている、高校の同級生5人組。

「誰が最初に行くかねー」

なんて話しをしていた頃が懐かしい。



「みんな後に続いて」と先駆者。



ちょっと変り者の5人だから、本当にそんな波が
くるのかな?って思っていたよね。



年を取るって面白いね。


2010年3月27日土曜日

そこかしこに


春。

今日は、私の地元に遊びに来てくれた友人に
いつものお散歩コースをご案内。

今にも花が咲きそうな桜並木を歩き、
川沿いの切り株に座って語り合ったら
実家のお庭一周ツアーも敢行。

たくさんの新芽とたくさんのつぼみ、
そして地面に咲く小さな花々を見つけました。

ゆっくり歩くっていいね。晴れているとなおいいね。


近所で一番早い桜はすでにこの通り。

間に合ってよかったー。

友人にも楽しんでもらえたようでよかったー。


自分けっこういい場所に住んでたんじゃん
て、外から来た人を案内することで思えたり

して。



2010年3月26日金曜日

島の余韻


下船後におがさわら丸を見送るの図。

異常に荷物がでかくて異常に黒い集団は
このあと浜松町の居酒屋や中央線に出没。
異様な光景だったでしょうね。

で、今日は何をしていたかというと、
島のCDを聴きながらウクレレ弾いて

届いた島トマトをウマイウマイ言いながら食べて

島で撮った写真を何度も見返していました。

こんなに寒いのに
なぜに私はこんなに黒いのだろう。

なんて思いながら。


自分にとてもいい影響を残してくれたなーと
いうことのひとつが、ウクレレを弾き歌うこと。

長く眠っていたウクレレちゃんと分かち合う、
練習したい曲がたくさんあるこの喜び。
島の歌をいつの日かどなたかに披露できるよう、
精進したいと思います。

それにしても、風邪ひきそうです。 
明日から積極的に順応するぞー。




2010年3月25日木曜日

「行ってきます」


私が乗ったおがさわら丸は、上京するたくさんの
卒業生とその親たちで賑わっていました。

(船内で一番盛り上がっていたのは私たちの
宿チームですが)



高校卒業、中学卒業で親元を離れる島っ子たちへ、
後輩からのアツイ見送り。

一緒に感動させてもらいました。



この時期ではなくとも毎回盛大なお見送り。

送られる側になって、また来たくなる気持ちが
よくわかって、そして、この2ヶ月弱、送る側に立てた
ことを心から嬉しく思いました。



別れ際に頂いたプレゼントの中身は、
ウミガメのペンダント。

そこに込められたメッセージは 「また帰っておいで」



尊敬できる宿主夫妻のもとで、心優しいスタッフ仲間と

楽しいお客さんたちに囲まれ過ごしたこの日々は、
私の大切な宝物です。ありがとうございました。





船が竹芝に着くまであと20分。

船室で記念撮影大会をするみんな。

小笠原に着いた頃はみんな他人同士で、あまり
目も合わせずバラバラだったのにね。



この変わり様を見るのが、毎回楽しみだったんだ。




2010年3月24日水曜日

最終日


昨晩は父島にて一泊。
いつもスタッフとしてばたばたと動いていた
出港前夜のパーティーを、初めてお客さんとして
楽しみました。

スタッフ仲間と灯台の近くに座って一杯飲んで、
お客さんと宮の浜まで星を見に行って、
2時過ぎに寝たのに5時に起きてしまって、

どんどん青くなる空を見ながら
背中に昇ってくる太陽の熱を感じながら
庭のベンチでこれを書いています。

朝食の仕度をする音を聞いていたら、ふと、
祖母が豆を炊く香りが私の脳に浮かびました。

ここ数日、島での出来事を反芻して
何とも言えない気持ちになっていたんですが、
その瞬間心のもやもやが消えたんです。

この台詞、言ったっていいじゃないか。
私はそうなんだもん、いいじゃない。


私は帰って豆を炊きたい。
私を待つ人のところへ帰りたい。



2010年3月23日火曜日

レモン林


レモン林の甘い香りの中で~

小笠原古謡『レモン林』の一節です。
レモン林が存在するという話は聞きませんが、レモンの
木はあちらこちらのお庭で見ることができます。

私が泊まった宿のすぐ裏も小さな果樹園で、
毎日甘い香りの中で眠りに就き、目を覚ましました。

文旦、マンゴー、ライチ、アセロラ、パイナップル、
ササップ、グアバ、スターフルーツなどなど・・・
内地ではあまりお目にかかれない果樹に出会えて
嬉しかったなぁ。

残念ながらそのお宅で今食べられる果実はなく、
いや、一個だけおばさんが発見してくれました。
今日二度目の乳房山登山をした私にごほうびを
ということで見つけてくれたんです。

キバンジロウという、グアバにちょっと似た果物。
酸味があって美味しかったー。


母島、いい木がたくさんあったなぁ。
鳥がたくさん鳴いていたなぁ。
トカゲがたくさんいたなぁ。アノールもいたなぁ。
人口少ないのに子どもがたくさんいたなぁ。
父島にはない「島」っぽさがあったなぁ。

今日もたくさん歩いて、ははじま丸のデッキでウトウト。
目を覚まし海を眺めていたら、父島沖でクジラが
ブリーチングしてくれました。

ただいま。



2010年3月22日月曜日

大きなモモタマナの木の下で


昼食後、私は島の南端に向かって歩きだしました。



母島初日にも車と徒歩で南崎まで行ったんですが、

他の日帰りメンバーに時間がなかったために、すぐ近くの
小富士という山へ登ることができていなかったのです。



まずは車道をてくてく。

人家はないけれど畑がたくさんあること、道路添いに

桑の木がたくさん生えていること、桑の実が今まさに

色付いていること…



車でびゅーんと行ったらわからないこと、色々あります。

ああ桑の実が甘い。



約40分歩いて、遊歩道の入り口に到着。

今回は途中で海岸に出る脇道も全て歩きながら、
終点を目指します。



途中、秋の京都のような赤い絨毯が出現。

紅葉、落葉真っ盛りのモモタマナの木の下は、
この時期枯葉の海と化しています。



しかしこの遊歩道、乳房山や島の北側の遊歩道に
比べてあまり好きになれないなぁ。

たぶん、外来種除去のために伐採された木々の姿が
目立つからだろうなぁ。なんだかなぁ。



たまに考え事をしながら、小富士に到着。

眼下に輝く南崎の海の色と雄大な太平洋の姿に満足し、

人から聞いた小富士の真下にある壕に入って行きました。



戦時中に使われた広い壕には、大きな砲台が二つ残存。

小笠原にはこうした戦跡があちらこちらにたくさんあって、

戦争がそう遠くない時代の出来事であることを物語って
います。



重くなった気分をワイビーチでの貝殻拾いで復活させ、

また考え事をしながら来た道をてくてく。



宿の近くまで来ると、建築中の家の前に群がる子供達の姿が。

見れば全員手提げ袋いっぱいの餅やお菓子を持っています。

そうだ、今日は建前だって言ってた。



残念ながら餅まきの様子は見られませんでしたが、

昼間仲良くなった子供がお菓子を恵んでくれました。

持つべきものは…です。



宿に戻ってから、小笠原に来て初めての湯船にドボン。

ずいぶん日焼けしたなぁ。




母フェス



今日は母島フェスティバルの日。



島に来てからその開催を知り、ワクワクしていたところへ

「お祭りというか物産展よ」という島の方からの一言。

それでも安く島の味が食べられるならラッキー♪と、

喜び勇んで会場へー。



まずは母島産のラム酒とパッションリキュールの試飲をクイッ。

父島の飲み屋ではこの2つを使ったカクテルが目立ちます。

小笠原の地酒と言ったらこれですからね。うん、美味。



晩ご飯用にカジキそぼろ丼(100円)を買い、島トマトをパクっ。

島トマトのゼリーと島トマトのミートソーススパゲティも

試食品を確保。これ昼食用ね。



そして出ました海亀の煮込み。

始めは調子よく食べていたんですが、ある謎の部位を口に

入れてしまってからがもう大変。吐き気との戦いでした。

みなさまも黒い塊にはご注意下さい。



気を取り直して、飛ぶように売れている島トマトを私も箱買い。

本当に甘くておいしいんですよー。お土産にぜひ。

離島なので送料が気になる方もいらっしゃると思いますが、

大丈夫。ここは東京都です。というわけで発送!



ミニトマトを頬張りながら、島の子供と仲良くなりながら、

南洋踊りを特等席で観覧。



見ているより踊りたい。と思う私がいました。




2010年3月21日日曜日

よく歩きよく寝る



乳房山を下り、いよかんを食べ、次に向かったのは
御幸之浜。

海が見渡せる場所でクジラ探しをするも、あまりの
暑さに3分で断念。ベンチでうとうと。



遊歩道の終点直前まで歩き、ベンチにタオルを
置き忘れたことに気付いて引き返し、もう今日は
これ以上歩くもんかと本日の宿へ。



とその前に、宿の近くにあるロース記念館に寄り道。

当番をしていたよく喋るおばさんと小一時間お話しをして、

クールダウンした私は片道10分で登れる山、小剣先へ。

この山、手軽なわりにかなりスリリング。

そして宿に入ってシャワーを浴びて、さっぱりしたところで

夕日のお時間。小走りで夕陽ヶ丘に行き、また汗。



宿に帰って、父島でもらったカップラーメンをズズッ。

それを見た宿のおばちゃんが、不憫に思ったのか
マグロの刺身を差し入れてくれて、さらに
「あんた今日頑張ったから」って茶碗一杯のご飯まで
くれて、嬉しくて美味しくて感激。



まだ8時前だけれど寝てしまおう。

誰かの家のような部屋の、床に敷かれた布団で安眠しよう。



大きなガジュマルの木の下で



乳房山の登山道を歩き始めると同時に

私は幸せな気持ちでいっぱいになりました。



生い茂る緑、堂々と立つ大きな木々。

洗われる心、満ちていく力。



やはり私の元気の源は森にあるのだと再確認。



しばらく歩けばそれはそれは大きなガジュマルが現れて、
大きく広げた手の中に一歩足を踏み入れた瞬間、

「木に抱かれる」という感覚を覚えました。


母島でしか出会えない鳥「メグロ」の可愛らしさに
魅了されつつ、乳房山頂上、船木山の滝遊歩道、
大剣先を経て乳房山遊歩道をぐるりと一周。


街からすぐの半日コース。

私はもう一度ここを歩くんじゃないかな。


父島→母島


おとといから観光客になりました。



昨日から、さらに南にある母島に来ています。



昨日は母島日帰りのお客さんたちによる弾丸ツアーに同行。
(写真はミニ鍾乳洞探検隊)



ははじま丸ではなく共勝丸で父島に帰って行った彼らを
1人で見送り、宿でご飯をおかわりして、夜は九時前に就寝。



寝不足解消充電満タン。



山が私を待っている。





では行ってきます。


2010年3月18日木曜日

卒業の季節


私にとってはこれが最後の見送りです。

大きな赤と白の団旗は、進学のため内地へ
上京する高校三年生に向けたもの。

うちのスタッフ&お客さんの青灯台ダイブを
遠くに見ながら、次回はあれを正面から
見られるのかーとふと思い、

なんだか嬉しいような寂しいような。


最後の出港カレーを食べて、仕事後に皆で
向かったのは近くの教会。

スタッフの一人が所属するコーラスグループの
公開練習を聴きに行って、楽譜を一枚もらい
ました。

島の小学校の卒業式で歌われている
『青うみがめの旅』

 大きくなってまたこの浜に帰っておいでよ

3月の島は、賑やかで、なんとなく切ない。


2010年3月17日水曜日

日々魚祭り


素潜り道

車にはそう書かれている。
彼を知る人は皆口を揃えて言う。
「あの人は凄い。達人だ」と。

50代後半、よく笑い、よく動き、よく食べる。
朝早くおきて浜に行きヨガをする。
一日70本くらい潜る。水深30mくらい潜れる。
そして魚を突く。銛で突く。
獲物は一突きで的確に捕らえる。

「俺がカヌーに乗ったら大変だぞ~」
その言葉は本当だった。9.5kgのカンパチを
突いてきた。ここに、信じられない人がいる。


同じ船で、料理人であり釣人でもある男性も
やってきた。
汗だくでウロコ取りをするスタッフ。
宿のストッカーにはどんどん魚が増えていく。

ハタ鍋、皮がぷるぷるで美味しかったです。
カンパチの刺身、ぶつ切りじゃないですかあれ。
イシガキダイにアカバにメジナに・・・あと
何でしたっけお寿司。あら汁も最高っすよ。
500円でたらふく食べて、バチ当たりませんか。

達人のいる日々。
魚屋以上の宿。




2010年3月14日日曜日

南島上陸


休日で、晴れた日に、出港中限定の安い
ショートコースのツアー(南島上陸あり)が
もしあったなら、それには参加したい。

ずっとそう思ってました。
最後の休日、すべての条件が揃いました。

ボートに乗り、クジラを探し、100m以内に
現れたクジラたちに驚いて、南島に向かうも
波が悪くて上陸できず、小港沖で昼食を食べ、
デッキでお昼寝して、再び南島に向かい、
今度はめでたく上陸。

やったね。


これで父島、思い残すことはないです私。

一回も海に入ってませんけど、イルカに会って
ませんけど、私はそれでも大丈夫。

あとはお仕事をちゃんとやり遂げて、
もうひとつの島に行くんだ。


2010年3月12日金曜日

ピース


今日はよく晴れたので、出港後はいつも通り
ウェザーステーションからおが丸めがけて
をバシバシ送りました。

するとすると、返ってきましたよ。
おが丸からも光がバシバシ届きましたよ。

どんどんどんどん小さくなって、水平線に
近づいていくおが丸。それでもまだ届く光。

今頃船の上は一体どんな様子なんだろうって
想像しながら、船が見えなくなるまで
鏡をパタパタさせました。

来る時は一人でも、帰りは大所帯。
島で出来た仲間たちと、盛り上がっているん
だろうなぁ。


イエーイ。
こっちも楽しめたよありがとう!


※ピースサインは狙いを定めるためにやっています。
まぁそれにしても平和な光景です。


2010年3月11日木曜日

わしっこ


気になっていたギャラリー&喫茶『和紙っ魚』へ
昼休みに行ってきました。
誘ってくださったOさんありがとうございます。

和紙で作られたお魚を売っているということで、
どんなものなのかも想像できないまま行って
みたのですが・・・

作品のクオリティの高さにびっくり。
ぐいぐいと引き込まれていきました。
これはぜひ実物を見ていただきたいです。

静かな場所にあるので、のんびりお茶をする
のにもぴったり。
海と山の良さ、両方が味わえる空間です。


2010年3月10日水曜日

よく降る日



私が小笠原に来てから、もっとも長い時間
雨が降った日。

時に強く激しく降り、ツアーを断念した人多数。
部屋でゴロゴロする人多数。
ギターを弾く人、漫画を読む人、カルタをする人・・・

ちなみに写真右側のお二人は他の宿にお泊りの
方です。うちのお客さんと、雨宿りがきっかけで
お友達になったそうで。
そんな出会いもいいですよね。


そして皆さんがやっているこのカルタ、
何を隠そう小笠原の島カルタでございます。

島では毎年ビーチで島カルタ大会が開かれる
他、トライアスロンの中に組み込まれてたり
しちゃってます。
(さらに海ガメを放流してゴール)

これはぜひ買って帰るとしましょう。
あれ?もしかして非売品?

2010年3月9日火曜日

お庭のパッション


宿のオーナーが栽培に情熱を傾けている
パッションフルーツの花が咲きました。
(ちなみにこの“パッション”は情熱という意味
ではないそうです)

おやトケイソウじゃないですか。
と思ったら、パッションフルーツの和名は
「クダモノトケイソウ」なんですね。

お土産屋さんにパッションリキュールや
パッションジャムがずらりと並んでいるところを
見ると、小笠原を代表する果物と言えます。

ああ、南国。


庭の隅にはバナナの木だって何本もあったり
するんですけれどね。

ああ、南国。


そしてどちらも私の口には入らない。

小笠原の日々は、あと二週間。




2010年3月8日月曜日

青いランチ


昨日のお昼休み、島で良くして下さっている
Nさん親子のボートに乗せてもらいました。

クジラの尾びれと水しぶきを遠くに見ながら、
やってきたのはジョンビーチ。
アンカーを下ろしてエンジンを止め、ボートの
上でお弁当タイムです。

穏やかな海。降りそそぐ太陽光。
白く眩しい砂浜に、空と海のいろんな青。

このビーチの美しさに魅せられて移住したという
Nさんが、
「これが“幸せ”ってやつだよ」と言いました。


幸せのおすそわけ、ありがたく頂戴いたしました。


2010年3月7日日曜日

この実何の実


木になる実。

本日の鉄腕DASH!で先に紹介されてしまいました、
タコノキの実でございます。

以前あの記事とかこの記事でも出演済みの
タコノキさん。小笠原の固有種で、海沿いから
山の上までどこにでも生えています。

パイナップルのような実が珍しく丸ごと落ちてい
たようで、それを拾ってきたスタッフが
ナタでばしばし割ってみんなに振舞ってくれました。


白い種をほじってパクッ。
ふんふん。
しゃきしゃきとした食感で、噛むとジュワっと
汁が出てきます。
油分が多いですが、味はあまりありません。
やや甘く、サラダに合いそうです。

処理が面倒な上にそれほど美味しいものでは
ないので、地元の人は好んで食べない様子。
しかし食糧難になった時には素晴らしい
栄養源になると思いますよコレは!

そうだ、今度は味噌和えを食べてみよう。

2010年3月6日土曜日

いってらっしゃい。




出港前の記念撮影大会より一枚。
(左の帽子は私です)

今回もたくさんのお客さんが帰っていきました。
2航海、3航海といた人たちがいなくなると、
宿にぽっかりと穴が開いたようです。

一緒に浜や墓地に行ったね。
一緒に亀の刺身を食べたね。
一緒に戦士のポーズをして笑ったね。

入港中は忙しくてお客さん一人ひとりと接する
ことがなかなかできないのですが、余裕のある
出港中には一緒にダラダラしたり出かけたり
してみちゃったりしています。

毎日「いってらっしゃい」「おかえりなさい」と
言って顔を合わせるせいもあり、まるで家族の
ような存在に。

でも別れはそんなに寂しくないんです。
また会いたいと思う人には、必ずまた会えると
信じていますから。


かき氷初め


あついアツイ暑い

今日何回言ったでしょうか。

布団を干しながらどれだけの汗を流したでしょうか。

島生まれの青年に「夏はもっと暑いの?」と聞くと、
「いや、こんなもんですよ」と返ってきました。

夏場は都会の暑さに比べたら、こっちの方が
過ごしやすそうです。


ウエザーステーションで太陽光をガンガン
浴びた後、宿に戻ってかき氷タイム。

あって良かったかき氷機。
あって良かったカルピスダイエット。

粗い氷は頭にキーンときたけれど、
それはそれは美味しくて幸せなひとときでした。

ごろん。

2010年3月4日木曜日

大志を抱け


3月初めのおがさわら丸は、たくさんのお客さん
を乗せいつもより4時間遅くやってきました。
(津波で出港が遅れたため)

ぞろぞろと船を降りるお客さん。
先週までと様子が違います。

 若い。

そう、今は春休み。
大学生グループがどどっとやってきたのです。

というわけでウチのお宿も平均年齢がぐーんと
下がり、若者好きな私は今まで以上にウキウキ。

悩める若者よ、この島で何かを感じて帰っておくれ。

写真:長崎展望台からの眺め



2010年3月3日水曜日

宝探し


先日の休日に二つの海岸に行きました。
これで今のところ八つの海岸で砂集めを
したことに。

以前は綺麗な貝殻やサンゴしか拾って
いませんでしたが、この島の浜は砂自体が

美しいので甲子園ばりに砂を集めております。



そして最近ハマりつつあるのが、鉱石。

半透明の石やラメのようにキラキラした石が
わりと簡単に見つかるので、小さなものを
拾って持ち帰っては眺めてニヤける毎日です。


すると知りたくなってくるんですよね。
この石、なんて名前の石なんだろうって。

同じ石でも違う形状のがあるのかなとか。

他にどんな場所で同じ石が採れるのかなとか。

お店で売られている磨かれた石には
そこまで興味はわかないのですが、
自分で見つけた石ってなんだかいとおしくて。

また宝探しに行こう。

2010年3月2日火曜日

おまけ



畳って、位置が決まってるんですよね。

はがして移動する時に、ちゃんと順番を確認
しておかないといけませんよね。

ええ、してませんでした。

18畳のジグソーパズル大会になってしまい
ました。

結局一枚浮いたままカレーを食べました。


2010年3月1日月曜日

満月に照らされて


避難指示の解除はなかなか出ない。
何時間もトランプする人、寝る人、外にいる人、
家に帰っちゃう人(島民)。

日が暮れて、寒くなってきて、外にいる組の私は
毛布を持ち出してくるまっていました。

ふんふん鼻歌を唄っていたら、次第に毛布隊が
増えていって。

いつの間にか計5名で中学校の合唱曲を
ハモっていました。ここに『おが中合唱団』結成。

次は何を唄おうか。合唱曲のネタが尽きて
ジブリシリーズに取り掛かっていたところに
避難指示解除の放送が。


おなかと背中がくっつく20時。宿に戻って、
畳を戻して、みんなでカレーを食べました。

たった8時間でも、避難生活は疲れます。
こんなに美味しく感じるカレーって、あんまり
ないんじゃないかな。

そして、14時に出港するはずだったおが丸は
24時に出港していきました。

いつもと違う出港風景。
満月の夜、暗闇に向かって進んでいくおが丸。

なんだかいつもより感動的でした。