2009年7月31日金曜日

落とす神あれば拾う神あり@北海道



九州にいたときから、なんだか嫌な予感がしていました。
私のような乗り物の者には、北海道の長くて単調な道は
楽しいというより辛いんじゃないかなと。

そしてそれは二日目に起こるべくして起こりました。
ハッと気付くと視線の先に道路はなく、私とカブは
道路と田んぼの間の低くなった場所に滑り落ちたのです。

バカバカバカと自分を叱った後、一人で落っこちただけで
済んだことに感謝して、即座にカブ救出作業へ。
田んぼのあぜ道に乗せたい。うーんしょ。あがらない。
助けを呼ぼうと歩き出すと、畑に停まっている軽トラの
中からお父さんがこちらを見ているではないですか。

そのお父さんの的確な指示とパワフルな腕により、
カブは無事道路へ帰還。
「これもなにかの縁だから」と家に寄るように言われ、
翌日おじゃまさせていただきました。

お父さんは81歳、現役バリバリの米農家さん。
子どもたちは街へ出て、奥さんと二人暮しだそう。
がむしゃらに働いて6丁にまで増やした田んぼも
年老いた二人ではどうすることもできないと、現在は
2丁4反だけ作っているそうな。

聞けばそこの集落では、以前35戸いた農家が現在は15戸
にまで減り、そのうち後継者がいるのはたったの4戸。
しかもその4人にはお嫁さんが一人もいないとか。
そういえば、荒れた田んぼだらけだったな。

「農家は大変だ。誰もやりたがらないのも当たり前」
その言葉を聞いて、新しい農業の体制づくりがいかに
必要かをひしひしと感じたのでした。

あらゆる作物が植えられた家の周りの畑。
これだけでもかなりやりがいがありそうですねと言うと、
「ああ。今でもいろいろ植えるんだ。何か作らなきゃ
子どもたちが帰ってこなくなっちゃうからな」
と笑っていました。

スイカ、甘くて美味しかったです。

2009年7月30日木曜日

魔の道@北海道



今日から稚内に向かって日本海側を北上です。

曇り空の石狩から何度も何度もトンネルをくぐり、
とどめの長いトンネルを抜けると
青い青ーい空と海が私を迎えてくれました。

ようやく晴れた。ようやく私の梅雨が明けた。

間もなく着いた増毛町を、上着を脱いで歩いて散策。
晴れパワーもあるでしょうが、街の雰囲気がとても
気に入ったので明日はここに泊まることに決定。

今日は内陸の方へ行ってみようと、妹背牛方面へ
走り出したのでした。

真っ直ぐな道、広い田んぼに畑、たまに民家。
単調な道だけど、やはり晴れると景色がいい。
そして車がほとんど通らない。
そしてぽかぽかしてる。

これは、危険だ。

中央線はみ出してたなんてことないようにしなきゃ。
歌でも歌ってね。ああ~♪
よしあともうちょっとで目的地。。

。。。



え!                 つづく

2009年7月29日水曜日

北の大地に上陸@北海道



今朝4時半、小樽港に到着。
あっという間の18時間でした。また乗りたいな。

さて。修学旅行、電車の旅につづく三度目の北海道。
どう回りましょうかね。
うーん・・・

時間がある上に欲がなさ過ぎて計画が立てられません。

とりあえず今日は、三年前の旅で行きたかったけれど
バス代が高くて断念した場所へ遠回りしてゴー。

早朝の峠道、寒い。霧のニセコ、寒い。
長いトンネル、極寒。

これは寒さ対策が必要かなーと考えながら、
座布団も必要かもねと何度もお尻をずらしながら、
着きました、積丹半島の神威岬。

ここ、晴れた日は夢のような場所かもしれない。
だって曇っているのに海がものすごく青いんですもん。

歩道の長さもちょうどよく、観光客が次々と訪れるのも
うなずけました。

確か三年前は「積丹でウニ丼を食べる」と意気込んで
いた覚えがありますが、美味しいものはもうちょっと
北に行くまで取っておこうと思います。

食事はセイコーマート(コンビニ)に甘えられるし。
お値段と品揃えが泣けてきますホント。

2009年7月28日火曜日

北へ急げ@新潟



一ヶ月ぶりの海。

新潟港からフェリーに乗りました。
バイクの人がたくさんいました。
その中で女性単独も原付も私しかいませんでした。

ただいま北海道に向かっています。
今まで長距離フェリーは沖縄航路しか
乗ったことがなかったので、
豪華な設備におったまげました。

お風呂は広くて綺麗だし、
『おくりびと』も観られたし、
まさに快適な船の旅。
二泊くらいしてもいいですよ。
でも一泊で着いちゃうんですけどね。

2009年7月27日月曜日

おすすめイベント@新潟



もし興味があれば。

大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2009
会期:2009. 7/26→ 9/13
開催地:越後妻有地域(新潟県十日町市、津南町)


水と土の芸術祭2009
会期:2009. 7/18→ 12/27
開催地:新潟県新潟市内


面白いですよ。

出発前から、この二つには必ず行こうと思ってたんです。
そのために日程も調整して。
ですが心変わり。
野沢温泉から新潟港まで四日かけて行こうとしていた
ところを一日で駆け抜けてしまいました。

今は自分の方が、表現したくてたまらない状態。

2009年7月26日日曜日

信州まとめの日@長野



気がつけば、長野に入ってから10日間も経っていました。
このところ雨が多く、晴れ待ちをした日もありましたが
もうそんなに?という感じ。
長野県は広いな大きいなー。

今朝はキャンプ場が野沢温泉の近くだったため、
テントをそのままにして早朝風呂へゴー。
すると朝五時からゲートボールを楽しむ爺婆を発見。早っ。

地元の方々に感謝しながら外湯に浸かり、
毎週日曜日の6時~7時半に開かれている朝市を見物。
特産品のきのこが入った味噌汁がふるまわれていたので
いただきました。ああ、信州味噌はホッとする。。。
味噌や醤油の味は地域によって違いますからね。
慣れ親しんだ味ってやつですね。

本日の宿にバイクと荷物を置きに行き、近くに住む
大学時代の友人と待ち合わせ。二年前にもこの周辺を
案内してもらい、それ以来の再会です。

今回はしっぽり小布施観光。
葛飾北斎、地元作家の作品展、栗おこわ、栗あんソフト、
テラスでおしゃべり、噴水のある公園で家族観察・・・

ああなんか、二人ということが、楽しい。


友人と別れ、野沢温泉村内にある古民家の宿へ。
この旅始まって以来の、一泊二食付きにしてみました。
しかも志賀高原ビールなんて飲んでみました。
食事は地元のお野菜たっぷりでボリューム満点。
今日一日で三日分の予算を使い、私の胃袋は限界です。

それもこれも長野が楽しかったから。
たまには旅行っぽくてもいいじゃない。最後の夜だもの。

2009年7月25日土曜日

紹介します@長野



緑の中を走り抜けてくベージュのカブです。
以前と何か違うと思ったそこのあなた、するどいですね。
カゴはとうの昔に取り払い、徳島に置いてきましたの。

今日は志賀草津道路を走って長野と群馬の県境にある
渋峠まで行き、群馬県に入らずUターンしてきました。
群馬県側はまた秋に訪れる予定なので。

渋峠は標高2,172m、国道最高地点らしいのです。
ホテルでは最高地点到達証明書が売られていましたが、
私は日本一高いところにあるパン屋さんのパンを購入。
さすが値段も高い。でも志賀高原の素晴らしい景色を
眺めながら食べる揚げたてカレーパンは格別でした。

50ccで山はキツイよねーとよく言われるだけに、
(そのたびに「自転車の方が断然キツイよ」と思う)
峠道でライダーさんとすれ違うたびに
「どう、見て、いけるでしょ」と涼しげな表情を
見せてしまいます。

そうそう、昨日オイル交換をしに行ったバイク屋さんで
待ち時間にキュウリを一本ご馳走になりました。
皆さんに珍しがってもらえて嬉しいです。

そんなカブ、本日めでたく・・・



これからも無事故無違反で行こうね。


今日も今日とて高原散歩。涼しくて快適でしたよー。

2009年7月24日金曜日

林間林檎@長野



昨晩は戸隠のキャンプ場に泊まったんですが、
どこぞの中学校の林間学校と一緒になりました。

キャンプファイヤーを始めるときのあの儀式みたいのも、
クラスごとの歌もマイムマイムも私の頃と同じ。
でもみんなが熱唱してた歌が誰の歌なのかわからない。
オクラホマミキサじゃなくてジンギスカンなのはなぜ。

しばらくキャーキャー騒いでいたのを、うるさいとは
全く感じませんでしたね。騒いで当然でしょ楽しいもん。
いいねぇ、青春だねぇと目を細め、でもやはり気が散るので
iPodを再生したら一曲目で寝てました。


そして朝。弱い雨が降るなか、戸隠古道へ。
中社~奥社を歩いて往復し、杉並木を独り占めしました。
あとは戸隠蕎麦を食べれば思い残すことなし。
てなわけで、ざる大盛りと、そば団子お願いします。
うぅ、苦しい。

それから飯綱高原を通って長野市街へ。
峠を下るときに見えた景色が素晴らしかったです。
長野県はどこに行っても好きな景色と出逢えるなぁ。
ちなみにその絶景ポイントにはこんなモノも。



どこに行ってもリンゴ畑があるもんなぁ。

2009年7月23日木曜日

鬼のいた里@長野



本日のスタートは白馬村。山が迫ってくるー。
スキー場だらけー。ペンションだらけー。
オリンピックの会場になった場所なので有名ですね。
今の季節は高山植物を楽しむハイカーで賑わっております。

街は晴れているけど山は厚い雲に覆われているこんな日は
さてさてどこに行こうかしらと地図を見つめていると、
「どこ探してるんだ」とおじさんに話しかけられました。

どこいこうかなと思って。と言うと、
「古民家だったらアオニにあるけど」
えと、古民家が見たいって顔に書いてあったのでしょうか。
青鬼と書いてアオニだそうです。
私が今朝道の駅で買って食べた紫米の産地だそうです。
その紫米おこわ、すごーく美味しかったんです。
というわけで行ってみました。

トタンで覆われた茅葺屋根の大きな民家と棚田、そして
北アルプスの展望が織り成す風景がとても美しい青鬼地区。
土産屋も何もない、静かな静かな小さい集落でした。

過疎化が進み耕作放棄地が増えている地区はいくらでも
あると思いますが、棚田百選に認定され、建造物群保存地区に
指定され、特産品ができ、ボランティアが集まるようになって
持ち直したこんな場所もあるんですね。

それから戸隠に向かって走っていると、今度は鬼無里という
村(現在は長野市)に入りました。
また、鬼だ。
そんな地名の土地には決まって“伝説”があるものです。
気になる方は調べてみてね。

調べてみたら、キムリではなくキナサだということもわかりました。

2009年7月22日水曜日

見えた?@長野



昨日は雨のため、梓川のほとりで一日休憩。
キャンプ場の隣の公衆浴場と、パン屋さんの美味しい
もちもち米粉パンで英気を養い本日はいざ乗鞍高原へ。

低公害車両と書かれたシャトルバスにも恥ずかしくない
エコな相棒(燃費80km/L)を、マイカー規制手前最終の
駐車場(標高1,800m)に置いたらまずは三本滝まで山歩き。

昨日の大雨で一部歩道が川になっていましたが、
迫力ある滝を拝むことができました。

約一時間半後に駐車場に戻ると、なにやらゲートの係員の
おじちゃんが空にカメラを向けているではないですか。
何だろうかと見上げてみても、ただの曇り空。はて・・・

ああ!
すっかりさっぱり忘れてた!

再び空を見上げると、厚い雲が途切れ、薄雲に覆われた
三日月状の太陽を肉眼で確認することができました。
そのとき時刻は11時4分。
昨日公衆浴場の休憩室で見た天気予報で、この時間帯が
長野県の日食のピークだって言ってたっけ。

ラッキー。

しかも今夜は珍しく、テレビがある部屋に宿泊。
NHKで今日の皆既日食の様子を知ることもできました。

皆既の暗さ、一度は体験してみたいなぁ。

2009年7月20日月曜日

高原三昧@長野



高ボッチを下り諏訪大社でお参りをしたら、次に向かうは
ビーナスライン。白樺湖から美ヶ原へ走りぬけるぞー
と考えていたのですが、あれですよ、海の日ですよ。しかも
霧ケ峰・車山高原はニッコウキスゲが見頃なんだそうで。

大 渋 滞。
最初は、阿蘇を髣髴とさせる美しい草原の景色に
「ゆっくり観られていいわー」なんて思ってましたが、
車山高原手前で全く動かなくなってしまいました。
カブだから抜いてスイスイ進むこともできますけど、
そんな気分でもないので別の道を走ることに。

蓼科高原でしょ、白樺高原でしょ、中山道の和田宿まで
行って、狭くてボコボコの道を通って、いざ美ヶ原高原へ
・・・行けなかった。
カブが「もう疲れた。登れない」って初めて言いました。
ごめんよ。上は天気も崩れてきたしね。今日はやめよう。

だけれどまだ下は行ける!とビーナスラインを下って
八島ヶ原高層湿原へ到着ー。人もまばらになった散策路を
歩き、高山植物のある貴重な景色を楽しみました。
ニッコウキスゲにも会えたし、良かった良かった。

それにしても、なぜこの子は私の手の甲で必死に蜜を
探していたのでしょうか。
歩いている間ずーっと離れませんでした。

天国@長野



待ちに待った晴れ。の予報。
朝早く出発し、地図に「眺めがいい」と書かれていた
聞いたことのない『高ボッチ高原』へ向かいました。
街はどんより曇り空。けれど山を登り始めると、
木々の間から眩しい光が。これは間違いないぞ。

視界が開けた瞬間、言葉を失いました。
松本市街を覆う雲の上に、くっきりと輪郭をあらわした
北アルプスの山々。。。

おっと。ここで終わりじゃないんです。
回れ右をすると、すぐ目の前に山頂がありました。
たびたび後ろを振り返っては凛々しい山と雲海の風景に
見とれつつ、ゆるやかな傾斜を登ると・・・

下には諏訪湖、左に愛しの八ヶ岳、右に南アルプス、
そして真ん中に― 富士山!
パーフェクト。浅間山も御嶽山も、360°だよ全員集合。

草原の方に少し下りて、足元に咲く小さな花たちと対面。
草むらの中にあらゆる種の植物が混在している様子は、
まさに私が理想とするお花畑です。

なんて美しいんだろう。なんて静かなんだろう。
今ごろ上高地や乗鞍は駐車場がいっぱいなんだろうな。
青く澄んだ空、ぐるりと囲んだ山、目の前に留まる雲、
暖かい日差し、カッコウの鳴き声、虫の声、草の匂い、
戯れる蝶、蜂、トンボ…
あれ?
ここは天国か?

もしかしてと思うほど、私にとって最高に幸せな風景でした。

駐車場に戻ったら、今度は池を目指して林の中をお散歩。
先程とは違う植物を楽しみつつルンルン気分で歩いていると、
前方からごみ袋を持ったハイカーの集団が、道端の何かを
採りながらやって来ました。
聞くと、「ヒメジョオンなどの帰化植物を除去している」
とのこと。

私の感動の裏側には、山を愛する皆さんのこうした協力が
あったのです。
考えてみれば、車で簡単に来ることができる場所を美しく
保つのは困難なことですよね。
連休最終日、帰化植物の除去作業と道路脇の草刈り作業に
たくさんの市民の方々が集まっていらっしゃいました。
愛ですね。
私も愛そう。

夕日と朝日も見たいから、必ずキャンプしにまた来ます。

2009年7月19日日曜日

これからの暮らし@長野



昨日と今日は、安曇野市の『舎爐夢ヒュッテ』さんにて
キャンプイン。
玄米自然食が美味しいと評判のペンションなのに
ひとり素泊まりです。しかも林にテントを張って。

それでも満足できました。
宿の施設は全部使えますし、夜のオーナーさんのお話は
面白かったですし、早朝のヨガで体が伸びましたし、
その後のエコツアーはとても勉強になりましたから。

土にかえる家、コンポストトイレ、産業廃棄物の利用、
自然農法・森林農法・有機農法の畑、校舎のない保育園、、、
これからの時代に必要な、持続可能な暮らしづくりに
総合的に取り組んでいらっしゃいます。

ただ、すぐに真似できることばかりではありませんが。
長い年月をかけてやってきているからこその今のかたち。
勉強したい人は体験スタッフになるといいと思いますよー。


今日は降ったり晴れたりの忙しいお天気。
運動不足を解消すべく、安曇野市内を5時間ほど歩いて
みました。那須高原と似てるなーと思いつつ。

観光牧場の売店でソフトクリームを買う人の行列。
観光わさび園の駐車場出入口での大渋滞。
大変ですね連休の観光地って。
わさび園に連れてこられた子どもたちよ、楽しめたかい?



私なんてこんなものが見られたよ!
数十秒前にはまだ羽がクシュクシュってしてたんだから。
感動したー。

2009年7月18日土曜日

今こそ農@長野



連休が始まりましたね、皆様いかがお過ごしですか。
長野は涼しいですよ。そして混んでますよ。

この旅の定番メニュー『納豆サンド&トマト』を食べたら
安曇野に向かってサラダ街道をブーン。
広がる景色は、リンゴにブドウ、ラフランスに桃。。。
フルーツサラダができますね。

途中、地図を買うため大きな書店へ。
雑誌のコーナーに立ち寄ると、「農」を取り上げた
おしゃれな雑誌が多いことに気付きました。
就農ってなんかカッコいいかも。みたいな。

流行に乗る感覚でもいいです、畑を訪れる若者が増える
というのは喜ばしいことではないですか。
まず土を踏まないと。土を触らないと。
食育ってそこからだと思うのです。

夕食が『納豆うどん』のみじゃ説得力ないですか。
旅の間だけは大目に見てね。。

2009年7月17日金曜日

準備オッケー@長野



朝から雷雨につき、キャンプ場で一日をすごすことに決定。
誰もいないし。
雨の合間を縫って近くのジャスコへ買い出しに行き、
あとは東屋で本を読んで過ごしました。

赤峰勝人さんの、『ニンジンから宇宙へ』。
先日お世話になっていたホストさんが持っていた本。
なんとなく手にとってパラパラめくったその時に、
「私が知りたいことが書かれている」とピンと来たので
借りてきたのです。

多分この人の名前は既に耳にしていたと思うのですが、
私には“今”だったんですね。
読みながら、この旅の中で得た「点」が繋がって
「線」になっていくのがわかりました。

よし、見えた。
もう私は大丈夫。
あとは新しい生活を始めるだけ。

じゃ帰ります。
あ、うそうそ。旅の目的はまだあるので、もうしばらく
お待ち下さい・・・

2009年7月16日木曜日

雪形恋し@長野



昨日、富山県側から奥飛騨へ向かう私の真正面に
北アルプスが見えたとき、思わず「キャー♪」と
黄色い歓声をあげてしまいました。小さく。

高い山を眺めるのが大大大好きな私にとって、
日本アルプスはアイドルなのです。

今日は素晴らしい晴天の下、平湯温泉から木曽方面
へと向かっている途中で素敵なお方と出逢いました。
それは御嶽山。おんさま。(現在のタイトル画像)

広い青空に映える雪渓の白。これが好きなんです。
惚れてしまったので、ふもとの開田高原で奮発して
お蕎麦を食べてしまいました。おやきも。美味。

さらに進むと今度は中央アルプスさんのお姿が。
そしてもっと進むと遠くに南アルプスさんまで・・・

せっかくなので、ちょっとお金はかかるんですが
バスとロープウェイを乗り継ぎ『千畳敷カール』へ
行ってまいりました。

高山植物はまだ咲き始め。残雪は、まだまだたっぷり。
もう午後だったので最短ルートを歩いたんですが、
こんなに雪が残っている場所を歩くとはまったく
思いませんでしたよ。ずるずる。ひやひや。
ああでも、駒ヶ根市街と南アルプスが美しい・・・

これから夏休みに入りお花畑になる頃には、晴れると
ロープウェイ5時間待ちなんてことにもなるらしいですよ。
それも驚きなんですが、もっと驚いたのは
路線バスとロープウェイが真冬でも年中無休で稼動して
いるということ。よく頑張りますねー。
ぜひ一度、冬に利用してみたいものです。

さてさて梅雨も明けたことですし、涼しく快適な信州で
素晴らしい山の景色を堪能しますよー。

2009年7月14日火曜日

涼を求めて@岐阜・富山



昨日までの8日間、これでもかと雨が降りました。
ま、梅雨らしくてよかったよかった。
そんな郡上ライフを終え、晴れの日に晴れて出発です。

だけれど晴れると暑くて大変ですね。
走ってる間はまだいいんですが、下りて街を散策…とは
ちょっといかなくなってきました。

ですが今回はもともと、街より山がメインですから。
というわけでとりあえず滝へ。
なんて気持ち良いんでしょう、阿弥陀ヶ滝の天然シャワー!

全身潤ったらお次はひるがの高原へ。
広大な畑と観光農園のある風景が北海道を思い出させます。
別荘地の看板が軽井沢や那須を思い出させます。
どこもまた暑いうちに行くとしましょう。

それからまだ時間があったので、富山県入りし五箇山へ。
合掌造りの集落、一度は見ておこうかなと。
(なぜか白川郷はすっ飛ばしましたが)

普通の家が世界遺産。生活の場に観光客。
そんな集落を観光するのはなんだか複雑な気持ちでしたが、
茅葺屋根はさすがに立派だったので見てよかったなと。



観光するのなら集落内に宿泊するのが一番だと思います。
だけれど私は今そんな身分ではないので、
売店のお姉さんに「真っ暗で怖いわよー」と脅された
集落のすぐ近くのキャンプ場に宿泊。

さすが世界遺産(の近く)。綺麗で快適なサイトでした。

2009年7月13日月曜日

人が人を呼ぶ@岐阜



今回いたところはこんなところでした→山と川の学校

この会社に関わっている人たちは、生きるための力を
備えていました。
そして人間臭さがありました。
それに惹かれて、まるで磁石のようにたくさんの人間が
そこに集まってきていました。

今回あまり日々のことを書きませんでしたが、毎日
“人のつながり”を感じさせるお話や出来事をたくさん
いただきました。それはまた追々。


最終日、まるで大きな家族のようなスタッフさんたちの
姿を見ながら、色んな土地で出逢った「移住者」の方々の
お話を思い出していました。

定着している人の多くが、移住を決めた一番の理由を
「人」だと言っていたこと。

私にもそんな場所があるんだろうな。
それは今目星をつけている土地とは限らなくて、
もしかしたら地元かもしれないし、
明日行くところかもしれないし、
嫁に行った先かもしれない。

早く先に進みたいけれど急ぐ気は全くない私の旅、
後半戦に突入です。

2009年7月12日日曜日

畑で南仏風@岐阜



今日は都会のご家族を対象とした企画に、スタッフとして
参加させていただきました。

やってきた9組の若いご家族、まずは畑でトマトとナスを収穫。
そして薪割り隊と野菜切り隊に分かれ、採ったばかりの
野菜でレッツクッキーング。

鉄板にトマトを並べて塩をふってパン粉をのせて、
ニンニクとバジルたっぷりのオリーブオイルをかけたら
ドラム缶オーブンに投入。
(料理名:トマトの南仏風オーブン焼き)

焼けた!食べた!うわっ、おいしい!

そんな感じで作っては食べ作っては食べした5品は、
どれも超シンプルながらとってもおいしゅうございました。

子どもたちも「おいしい」って言って食べてたもんなぁ。



楽しみながら大切なことに気付けるといいよね。

2009年7月11日土曜日

盆踊りデビュー@岐阜



小さい頃はどうだったか覚えていませんが、
たぶん人生で初めての「踊った盆踊り」となりました。
地元でも毎年盆踊りはあるんですけどね。
かの有名な『郡上おどり』でデビューとは。。。

てっきりお盆の時期に開催されるんだと思ってたんです。
でも来てみたら、7月から始まるって言うじゃないですか。
しかもその初日が、私が滞在している期間中だって
言うじゃないですか。
そしたらみんなで行こうって言うじゃないですか。
しかも浴衣も下駄も貸してくれるって言うじゃないですか。

ああ良かった。郡上に来て良かった。

郡上おどりは誰でも自由に参加できるんですね。
みんなに続いて輪に入り、前方に上手な人を見つけたら
見よう見まねで右、左、右、あらよっと。
曲によっては簡単なので、まぁなんとかなるもんです。

郡上おどりは9月にかけて32夜にわたり開催されます。
お盆期間中の徹夜おどりは相当盛り上がるそうですよ。
観るお祭りではなく踊って何ぼのお祭りだと思うので、
みなさん輪に入って楽しんで下さいねー。

今度地元の盆踊りに行ったら、恥ずかしがらずに踊ります!

2009年7月7日火曜日

移住組地元組@岐阜



移住組は言いました
「郡上最高!」

地元組も言いました
「郡上大好き!」

そんなところが郡上のいいところ。


郡上味噌味の『鶏ちゃん』、美味でした。
岐阜名物『からし豆腐』もなかなか。

2009年7月6日月曜日

郡上ってどんな@岐阜



雨が降ったり止んだりの中、郡上市にやってきました。
通ってきた板取街道にはこれでもかと紫陽花が咲いていて、
この季節に来て本当によかったなぁと。

こちらへ来て何より驚いたのが、川の透明度。
天気が悪いのにもかかわらず、綺麗に澄んでいるのです。

鮎つりをする人がそこの川にもここの川にも。
水が綺麗ということは、素敵な場所に違いない。
そう思いながら始まった郡上でのWWOOFです。


今回は、小学生対象の自然体験を企画運営する会社にて。
スタッフの方々の大半は移住者で、郡上大好き人間の
集まりだそう。

田舎に行くと、その土地を活性化させようと奮闘している
のは他の土地からの移住者が多いことに気付きます。

その土地の良さは、ずっと住んでいる者にはわかりにくい
ものですからね。すべてが当たり前のことで。


今回の滞在では、郡上の良さをたっぷり知ることが
できそうです。

2009年7月5日日曜日

本日の答え@岐阜



交通量が多くて車線数も多い街中を走っていると、
バンバン車に抜かされながら
車線の判断をミスりながら
なんて自分は迷惑な存在なのだろうと思います。

この乗り物で旅をすることでどれだけ多くの人に
害を与えているのか。逆に誰かを楽しませることが
できているとしても、果たしてそれでいいのか。
などなど自問自答を繰り返すんです。
埼玉で練習している時は毎日そうでした。

思っていたよりも都会な岐阜県北部を走りながら、
今日も頭の中はグルグル。
すると、ふっとこんな言葉が現れて、そのとたんに
心がすっかり落ち着いたのです。

「人に優しく」

これまで“人に迷惑をかけない運転”を心がけて
いましたが、それでは自分にとっても相手にとっても
いろんな意味で不十分でした。

これからは“人に優しい運転”を心がけます。
それが一番、うまくいく気がします。

これって全てのことに通じるなーと思うのですが
いかかでしょう。「人に迷惑をかけない」ように
何かをしている方は、試しに切り替えてみて下さい。
「人に優しくする」ように。

2009年7月4日土曜日

水は冷たしトマトは甘し@滋賀



今朝は茶室の横のお庭で、まったりお茶タイムを過ごして
からの出発。贅沢なひとときでした。

今後も進路は北へ。なのですが、再び滋賀県入り。
なぜならあの国民的アイドル、ひこにゃんに一目会いたくて…
彦根にもまだ行ったことがなかったですし。

で、会ってきました。正直言って、はっきり言って、
可愛かったです。
相手は猫ですが勉強になりました。あ、お城もね。
特に博物館の能楽に関する展示はツボでした。

その後岐阜方面へと向かう途中、醒ヶ井駅前に溢れる観光客を
発見。
駅前の案内板を見てみると、どうやらここは中山道の宿場町で、
ここには湧き水があって、川には梅花藻がたくさん生えていて、
その梅花藻が今花を咲かせているようなのです。

歩きました。日差しが強く暑いです。湧水を汲み、
川に手を入れました。冷たい。すごく冷たい。
川で冷やされた特大トマトをガブリ。美味しい!甘い!

さっきお昼ご飯を食べた時には全く食べた気がしなかったのに、
トマト一個でものすごい満足感が得られました。
正に自分の体が欲しているものだったんでしょうね。
やっぱり夏バテ予防には夏野菜です。

清らかな水に癒されて、清らかな心でまた出発。
生活の場に湧き水があるって、素敵なことですね。
琵琶湖の反対側、針江という場所では各家の中に湧き水が
流れているそうなので、次回はぜひそちらも訪れてみたいです。

2009年7月3日金曜日

その節はどうも@三重



朝、とある道の駅でパソコンを開いていると、
同い年くらいの男性に「旅してるんですか?」と声を
かけられました。北海道から車で日本縦断中の方でした。

ちなみに道の駅のトイレには数十匹の蛙がいました。

しばらくして、その道の駅から最も近い別の道の駅で
ウロウロしていると、朝の男性とまた会いました。
車での旅は、バイクと違ってあまり出会いがありません。
私と話しをすることでずいぶん元気になってくれた様子。
よかったよかった。

そしてお昼頃、東海道47番目の宿場『関宿』にある
本日の旅人宿に到着。
宿に荷物を置いてゆっくり散策したあと、まだオープン
して四ヵ月目という宿のご主人に
この宿ができるまでのいきさつを伺っていました。

ふんふん。へぇー。ん?あれ?ちょっと待って。

私、ご主人と以前お会いしたことがあるみたいです。
それは5年前。友人と行った沖縄県竹富島で乗った
水牛車のガイドをしていたのが、まさにこのお方。

ご主人の唄三線を聴き、ああ間違いないと感動。
大阪出身の若いお兄さんガイドによる水牛車観光は
本当に楽しくて、私の大切な思い出だったのです。

今日もたくさん良いお話ができました。
そして『関宿』という町の、他の宿場町にはない良さを
知ることもできました。

何が良かったのか、書きたいですが時間がないので
ぜひ行って歩いて見て話を聞いてみてください。
『ナガヲ薬局カフェ』と、『旅人宿 石垣屋』の二軒は
はずせませんよ。

山を飛び谷を越え@奈良・三重



今朝は天気が回復するのを待って遅めの出発。
奈良公園の鹿たちに別れを告げ、すぐに奈良市を脱出
しました。市街地は走りたくないのです。

交通量が少ないって素晴らしいわーと快調にとばして
向かった『赤目四十八滝』は増水のため途中から通行止め。

じゃまたねと林の中を走って景勝地『香落渓』に出て、
北へ向かおうとしたら道路が途中から工事で通行止め。

ぐるっと回っている途中『済浄坊の滝 500m』という
看板を発見し急ブレーキ。
その距離なら行けそうだと、いざ東海自然歩道へ。

奥入瀬っぽい雰囲気にルンルン気分で歩いていると、
間もなく轟く滝の音。
昨晩の大雨を受けた滝の勢いは凄まじいものでした。
水の威力ってすごいですね。

歩道は途中から川と化していたのですぐに引き返し、
北へ北へと走って伊賀市に到着~。


伊賀といえばあれです。行ってきました『忍者屋敷』。

からくりはテレビでもよく見るので「ああ、これね」
という感じでしたが、案内をしてくれたスタッフさん
いや、忍者さんの動きの素早さに感動いたしました。

これは実際に目の前で見ないことには伝わりません。
行ってよかったです。ありがとうくノ一さん。

資料館もしっかり堪能して知ったんですが、
忍術というのはただ単に武術のことではないんですね。

心理学や薬学、天文学などなど、生きるための知恵を
備えて人間の持つ力を最大限に引き出すのが忍術。
これは習得する価値があるかもしれないでござる。

2009年7月1日水曜日

そっとしておきたい@奈良



昨晩は月が見え、今朝は朝焼けが見られました。
ウキウキで天気予報を見ると、夕方から大雨の予報。
青空なのになぁ。

渓谷と民家のバランスが美しい県道49号線を通って
みたらい渓谷へ。そして川迫川渓谷を堪能しながら
狭い国道309号を登って下りて、そのまま『大台ケ原
ドライブウェイ』へと突入。右手首が痛い。

日本の最多雨地帯、大台ケ原。
一歩踏み入れればそこ苔むす原生林・・・と想像して
いたのですが、目の前にあったのは“深刻な森林衰退”
という現実でした。

大台ケ原のビジターセンターはおすすめです。
ハイキングをしたい方は必ずここを訪れましょう。

ちょっと雲行きが怪しくなってきたので下山。
それでも今日はやっと山々を見渡せたので満足です。
徒歩でなければ行けない場所がたくさんある
謎めいた土地、紀伊山地。
これ以上道路が増えることなく、謎は謎のままで
あってほしいなと個人的には願います。


夕方、予約していた奈良市街地の宿への路地を一本
間違えてウロウロしている時に大粒の雨が落ち始め、
宿に着くと間もなく豪雨となりました。
天気予報、大当たり。