2009年8月31日月曜日

なんやかんやで一週間@北海道



8月24日
羽幌のお宅を出発。北竜のお家に向かう途中で
阿蘇で出会ったHさんと道路で再会し、
オススメのお店を2軒教えてもらう。

北竜にまた一泊。ひたすらお父さんの話を聞く。

8月25日
お父さんの「もうあんたと会うことはないだろうな」
という言葉にウルウルしながら富良野へ。
トンボの数が急激に増えたことに気付く。

Hさんオススメ『三日月』のラーメン、美味。
「6号」だと思い込んでいた場所は「麓郷」で、
やっぱり富良野は何かと北の国からだった。

ライダーハウスでメロン半玉。



8月26日
美瑛へ。前回行かなかった十勝岳望岳台や青い池を見て、
街へと降りたらHさんオススメの『ラ・マルタ』で
500円のオープンサンドを注文。

やがて隣の席に大阪人のおっちゃん(宿の主人)と
若者二人(その客)がやってきて、
さらに通りすがりの若者一人が私と相席に。
それにしてもデカイ上にウマイですこれ。

なんやかんやで食後は5人で美瑛ツアー。
宿主さん先導で雑誌には載っていない絶景の道へ。
明日も同行させてもらう約束をして、
富良野に戻りライダーハウスでメロン半玉。

8月27日
朝から美瑛の絶景ツアー。
観光マップの丘めぐりでは知ることの出来ない
美瑛のスケールの大きな美しさを堪能。

流しそうめんならぬ「流しそば」でお腹を満たし、
午後は宿主さんの知り合いのバイク屋さんへ。
かなり減っていた後ろのタイヤを割引価格で交換
してもらう。

さて、明日から天気が悪いからどうしよっかなー
と考えていたところ、その日から数日間お客を取って
いないという大阪人のおっちゃんの宿に、
掃除の手伝いをする条件で置かせてもらうことになる。

8月28日~31日
天気が良くなると思ったら台風が来たりして。
「いつまでおってもええで」という宿主さんの言葉と
宿から見える景色の素晴らしさに撃沈。

2009年8月28日金曜日

美しい町にいます

現在滞在中の美瑛の宿が圏外につき更新が遅れておりますが私は元気です。

2009年8月24日月曜日

羽幌に里帰り@北海道



約三週間前に二泊したキャンプ場の管理人さん。
別れる際、本当に寂しそうに
「また帰っておいで」「家に泊まりにおいで」
と言って下さいました。

そんなわけで、お父さんとお母さんに会いに再び羽幌へ。

おしゃべり好きなお父さんとビールで乾杯。
お母さんに至れり尽くせりのサービスをしていただき、
まるでお盆に帰ってきた娘の気分。

「また帰っておいで」とまだ着いて間もないのに
切ない顔をする寂しがり屋のお父さん。
「娘が滅多に帰ってこないから、つくしたいの」と笑って
新品のパジャマを差し出す気さくなお母さん。

お二人に勧められるがままに、二泊してしまいました。

私に小さなお守りを買ってきて、
出発の朝、泣きそうな顔をして手を振るお父さん。

あの日あのキャンプ場に泊まっただけなのに。

人との出会いを大切にするように
教えられているんだなと、つくづく思います。

2009年8月22日土曜日

北竜に里帰り@北海道



北海道二日目に私を助けてくれたお父さん。
あれから何度も
「また北海道にいるうちに来いよ」「一緒に飲もうや」
という電話をいただいていました。

そんなわけで、お父さんとお母さんに会いに再び北竜へ。

「いやー、出会いって不思議なもんだな」
と笑って日本酒を注いでくれるお父さん。
ジンギスカンを焼きまくるお母さん。
孫にでもなった気分の私。

「またいつでも来れるな」

広い北海道。まさか二度同じ場所に来ることになるとは
まったく考えていなかったけれど。
ちょっと遠い北海道。もう今回でしばらく来なくても
いいもんだと思っていたけれど。

お二人が元気なうちにまたこの場所に来たい。
それが自分にできる一番の恩返しのような気がする。

ニコニコ笑顔のお二人を見て、そう感じました。

2009年8月20日木曜日

盆踊りと鍋@北海道



北海道に満腹感を覚えてきた今日この頃。
帯広まで来たものの素早く北上に移りました。
お天気も相変わらず優れませんし。

極寒の三国峠を越え、層雲峡で温泉に入り、
旭川近くの比布という町にある宿泊施設へ。

もう夕方。今日はこれで終わりか…と
なんだか見覚えのあるハーレーの横にカブを停め、
先に着いているみなさんと「こんにちはー」。

・・・ん?あらま。
会ったことありますよね一年前に!!

なんと昨年那須のお宿に宿泊された静岡のお客さんと
再会しちゃいました。

そして興味は宿のすぐ横、比布駅にぞくぞくと集まる
怪しい人々に。

ちょうどこの日、町ではこんなことが!

いやー、笑わせてもらいました。
素晴らしい町ですねピップ。

そして晩御飯は、泊まり合わせたみなさんと外で鍋!
いやー温まりますね。ていうか8月ですよね今。

そこへお風呂から帰ってきたお客さんが
ビニール袋に入った大量のミニトマトを持って帰宅。
「歩いてたら地元の人にもらったんでどうぞ」
ほんと素晴らしい町ですねピップ。

この日は同泊のみなさんがいい方ばかりで、
楽しく美味しく素敵な時間を過すことができました。
感謝感謝です。

「これだから旅っていいですよねー」

そんなセリフを何度聞いたことでしょう。

2009年8月19日水曜日

カブ主@北海道



昨晩の宿で初めてリトルカブの方と同泊に。
黄色リトルはやっぱりカワイイ。やっぱり目立つ。

朝、一台のカブとすれ違ってからオンネトーという湖を
見に行くと、後からさっきのカブが登場。
品良くカスタマイズされた素敵なお洒落カブ。
この方、私を見てわざわざ引き返してきてくれたらしく、
しばしの間カブ話。
「私もカブに乗ってたんですよ」と車の方も会話に参加。

別れて走り出すと間もなく、
荷物満載の赤いリトルカブに抜かれる。

それからしばらくして、
都内ナンバーのスーパーカブに抜かれる。

同じ速度で前方を走る50ccを見ながら、初めて自分が
後ろの人からどのように見られているのかを知る。

法定速度30km/hの旅って、なんて優雅なんだろう。


本日の宿は、帯広市営の無料共同宿泊施設。
宿のノートを見ながら
「これって“カブシュ”って読むのかなぁ」と言っている
人が。見ると『カブ主』と書かれている。“カブヌシ”だ。

駐輪場にずらり並んだ25台のバイクのうち、カブは2台。
私のリトルカブはかなり浮いているように見える。
でもそれが嬉しい。
たぶんカブ主さんはみんなそう思ってるはず。

共通のモノを通して仲間意識が生まれるという世界は
サックスという楽器以来。
性格的にのめり込むことはないんだけれど、
そんな世界を垣間見れてちょっと嬉しい今日この頃。


☆夕食に入れてくださった皆さんありがとうございました!

2009年8月17日月曜日

これが噂の@北海道



今日も天気が悪いぞー。
旅の前半だったら確実に連泊していたところですが
いろいろあるので進んじゃいます。

これが噂の「道東の寒さ」なんだな・・・

今日も何枚も重ね着をして、コンビニを見つけるたびに
トイレに駆け込み、再び中標津方面へ。
目指すは裏摩周展望台。

これが噂の「霧の摩周湖」か・・・

前回摩周湖に来た時はとても天気が良く、ぜひ一度
「霧の摩周湖」を見てみたくて来たんです。
しかーし。霧が濃すぎてどこに湖があるのかもわからず。

これが噂の「神の子池」だ♪

こちらは、美しいとの評判は聞いていたのに
前回は足がなくて行けなかったところ。やっと来れました。
青森県の十二湖にある青池と同じような感じですね。
先に行った方に感動するんでしょうね。

ついでに近くにあった「さくらの滝」にて、
サクラマスの滝越えジャンプを観賞。これは先日出会った
旅人さんから薦められたスポットです。
確かにすごい。水量が多くてかなり負けてましたが。

そして今日の宿泊地、阿寒湖温泉へ。
聞き覚えのある「アイヌコタン」はディズニーランドの
一角のようでちょっとびっくり。ザ・観光地ですね。

自分がここにいることが場違いのような雰囲気の温泉街。
ちょっと居心地が悪い。でもそれも、知れてよかった。

今日はすっきりしないお天気だったけれど、
心はすっきりした一日でした。

2009年8月16日日曜日

寒くたって大丈夫@北海道



今日の雲は手強そうだなーと思いながら遅めの出発。
中標津からひたすら牧草地が広がる別海を抜けて、
根室方面へブーン。

・・・寒い。むちゃくちゃ寒い。

道の駅で秋刀魚づくしの昼食を食べ、カッパを着込んで
Uターン。納沙布岬は前回行ったしね。

この旅いちばんの寒さの中、向かうは霧多布。
北太平洋沿いの道に出るとそこには『草原モコモコ+
馬の放牧』という、私好みな景色が広がっていました。

花咲く霧多布岬も、展望台から見た広大な湿原も、
湿原沿いの民家のかわいいポストもいい感じ。

立岩と涙岬の散策路なんて、気持ち良すぎて
海に向かって駆け出したくなるような道でした。
世界に私一人ぼっちしかいないような気分になって
帰りは駐車場までダッシュしましたけど。

当初はキャンプをするつもりでしたが、
この寒さで海沿いにテントはつらいでしょうと
ネットで見つけた厚岸町にあるライダーハウスへ。

今年オープンしたばかりの無料ライダーハウス。
驚くほど快適で、夕食まで用意してくださいました。
協力金100円で本当に大丈夫なんですか?と
心配になってしまうほど。
オーナー夫妻の人柄、心遣いには頭が下がります。

こういったライダーハウスが残っていくかどうかは、
利用者のマナー次第。
自分、管理人さん、同泊になった人、後から来る人たち、
みんなが気持ち良く過ごせるようにするにはどうしたら
いいのか。
誰かが考えて、誰かが考えないから難しいだけ。

よく公衆浴場や公衆トイレに行っても思うんですが、
洗面所の髪の毛、人のが落ちてると嫌ですよね。
だからといってそれを片付けるのも嫌ですよね。
でも自分の髪の毛くらいは片付けられますよね。

一人ひとりがチョットだけやれば、誰も大きなことを
する必要はないのです。

2009年8月15日土曜日

親切にする人@北海道



知床五湖は、ヒグマが出るので散策できたのは二湖まで。
知床連山は雲の中。よって知床峠も真っ白で何も見えず。
昨日も見えてなかったし明日も見えそうにないので、
まぁ仕方ないねーと羅臼へ直行。

海は晴れ。国後島を眺めながらホッケバーガーを食べ、
中標津町の開陽台へ。
想像以上の素晴らしい眺めに喜んでいたら、地元の
おじさんに話しかけられました。

ハーレー乗りのおじさん、休みの日は各地から色んな
バイクが集まってくるここに、よく遊びに来るそうな。

開陽台の無料キャンプ場に宿泊予定だと言うと、
「だったらよくライダーを泊めている空き家があるから
泊まっていけばいい」とのこと。

それだけではなく、トマトやすじこを分けてくださったり
回転寿司や養老牛温泉に車で連れて行ってくださったり…

「おじさん何でそんなに人に親切にするの?って
よく聞かれるんだ。人に親切にすれば、人から親切に
してもらえる。人を騙せば、自分も騙される。
全部自分にかえってくるんだ」

ああ、大分のおじちゃんみたいな人がここにもいた。

ビールをおごってもらい、お腹一杯で苦しいと言うと、
「こんなこと100年に一度あるかないかだぞ」と。
確かに。いただける時にいただいて、返せる時に返します。
ごちそうさまでした!

2009年8月14日金曜日

世界遺産だけに@北海道



お盆の一番混む時に、知床にやってきてしまいました。
キャンプ場がいっぱいいっぱいでソロキャンパーが
まとめて隅っこに追いやられていますが、逆に静かで
有難いです。

今日は珍しく観光船なんてものに乗ってみましたよ。
知床岬まで行く船は午前中じゃないとなかったので、
その半分の距離で半額のやつにしたんですがー
うん、まあ、天気もそこそこだったし、はい。

2800円の知床DVD、おすすめです。

先へ進む時間もなくなったので早めにキャンプ場に行き、
すぐそばの夕陽台から美しい景色を眺めた後は
管理棟の知床ボランティアセンターで暇つぶし。

知床半島の生立ちや様々な自然保護活動に関する資料、
風景写真の数々を見ながら思いました。

ここは観光に来るところというよりも、
勉強しに来るところだ。

「世界遺産」をきっかけに訪れたみんなが勉強すれば、
植物や動物に対して優しく出来る人が日本中に増えるかも。
そんな期待を抱くのでした。

2009年8月13日木曜日

温泉街で観光客@北海道



ライダーハウスで相部屋になった東京からの女性
Kyokoさんと連泊決定。雨だもの。

近所の洋食屋さんで夏野菜カレーを食べ、
川湯エコミュージアムセンターに行き、
お菓子屋さんでケーキを買って、
川湯相撲記念館で化粧まわし体験をし、
盆踊りに参加して手ぬぐいをもらおうとしたけれど
雨で中止。あら残念。

川湯エコミュージアムセンターはおすすめ。無料で、
楽しみながら阿寒国立公園の自然について学べます。
イタドリで作った笛ももらえます。
ポケットにいつもイタドリを。

お菓子屋さんにはカレーマドレーヌがあったり、
弟子屈町出身の名力士大鵬が男前だったこととか、
一人だったら部屋にこもって知らないままだったかも
しれないなぁ。

安い定食屋さん、いい味出してる土産物屋のおじさん
などなど、寂れた温泉街って案外面白いものです。
天気が悪い日はやっぱり街歩きがいい。うん。

2009年8月12日水曜日

目立つんです。@北海道



お盆休みに入り、どこに行ってもライダーさんがいる
北海道。だいたいみんな同じガイドマップ見てるから
行く場所が同じなんですよね。

最近、駐車場や宿泊地に停まるたびにこんなことを
言われます。

「さっき○○を走ってましたよね」
「昨日△△にいましたよね」
「(車体の)写真撮っていいですか」

ピンクのジャケットにベージュのリトルカブ。
我ながら目立つよなと思いますが、
なんだかお恥ずかしいです。。

あと、北海道ではライダー同士がすれ違うときに
手を上げて挨拶をする風習があるんですが、
私はとっさに手を離すことが出来ません。
みなさん、返せなくてごめんなさい。

今日は濃霧の中サロマ湖を通過し寒さで手がジンジン。
都会な北見市へ行って体を解凍し、
オホーツク海沿いじゃなければ天気は良いのかもと
頑張って上った美幌峠は霧の中。
昨日教えてもらった雑誌『HO(ほ)』をさっそく使い、
川湯のホテルで温泉に入り燃え尽きました。
天気も微妙なので近くのライダーハウスにイン。

霧の屈斜路湖もなかなか素敵でした。


2009年8月11日火曜日

温度差@北海道



思い出しました。道東エリアの蚊の凄まじさを。

彼らは大きな体で、服の上からでも容赦なく刺し、
みごとな腫れと尋常じゃない痒みをもたらします。
対策が遅くて大変なことになりました・・・


さあ今日もオホーツク海沿いを南下しますよー
と思いきや、クッチャロ湖から真っ直ぐ西へ。
前に天売島で一緒だったご家族に聞いたおすすめの
ひとつ、音威子府駅のおそばを食べるために。

『音威子府そば』は、そば殻も練り込まれた黒い麺。
そばの香りがとても強く、白っぽい蕎麦よりも私は
こちらの方が断然好きですね。
駅のそば屋のおじちゃんがまたいい味出してました。
ちなみに音威子府は「おといねっぷ」って読みます。

それからはトラックがバンバン通る国道40号を、
ひまわり畑が広がる名寄市まで南下。
暑い。ものすごく暑い。走っているのに暑いよー。

今度は東へ進路を変えて、再びオホーツク海へ。
涼しい。海が近づくほど涼しい。広いなぁ北海道。

途中道の駅に寄るたびに買い食いしたり温泉に入ったり。
今日は5つの道の駅に寄ったくらいで走ってばかりの
道の駅デーでしたね。

本日の宿泊地は、興部にある古い鉄道車両を利用した
無料宿泊施設。と言っても思いっ切り雑魚寝な上に
今日は人が溢れているので、私はその外に。

ここで出会った旅人さんに、素敵な情報を頂きました。
『HO』という雑誌、ホテルの日帰り温泉が無料になる
クーポンが巻末に付いていて、一箇所で十分元が取れます。
まったく知りませんでした。明日朝一で買います。

私は数人の方々と楽しく過ごせたんですが、
別の場所にいた人たちの愚痴とも言える会話を小耳に。
北海道は無料や格安の宿泊施設が多いけれど、やはり
管理人がいないところは難しいですよね。
ちなみに興部は「おこっぺ」って読みます。

2009年8月10日月曜日

南下開始@北海道



今日はゆっくり寝ていようと思ったけれど、
お天気が良すぎて5時半にはテントがサウナ状態。
おはよう海、おはよう利尻岳。
では最後に島を反時計回りでもう一周。

オタトマリ沼で美しい逆さ富士を眺めながらしみじみ。。
昨日あそこに登ったと思うと、感慨深いものがあります。
利尻島、来てよかった。


二島に別れを告げ、家族連れが増えたフェリーで稚内へ。
お盆なんですよね、みなさんどうしてますか。
そんなことより雨すごいんですよね、大丈夫ですか。

フェリーで熟睡した私は稚内でオイル交換した相棒と、
万全の体調でいざ道東へ。

途中、宗谷岬の駐車場で給油ランプが点いたので
隣のガソリンスタンドへ。するとレシートと一緒に、貝殻に
「交通安全」と書かれたキーホルダーをもらいました。
もらえるって知ってたけど、欲しいと思ってなかったけど、
ちょっと嬉し。

私好みの草原モコモコな宗谷丘陵を横目に、オホーツク海側を
南へ。ホタテの匂いに包まれながら南へ。
面白いほど真っ直ぐで何もない道を南へ。
真っ直ぐに飽き飽きしたところで、本日の目的地に到着。

さあ、クッチャロ湖畔にテントを張って夕日を見よう!

と思っていたんですが。
湖周辺だけものすごい霧が発生中。何も見えやしません。

夕日は諦めて周辺をぶらぶら歩いていると、温泉施設の
近くに足湯を発見。地元の方が3人入っていたところに
お邪魔しました。
そこへ2人追加。1人追加。また1人。
あっという間に浜頓別町民7人+観光客1人(私)。
おかげざまで楽しいひとときを過ごせました。

美人の湯で体もポカポカ。今夜もよく眠れそうです。

2009年8月9日日曜日

もっともっと近くに利尻富士@北海道



昨晩は、利尻岳の3合目にあるキャンプ場に宿泊。
受付をしていると、山登るんならこれも書いてと
登山者カードを渡されました。

出発時刻、、、みんな何時ごろですかね?
「遅くて5時だな。4時だとまだ暗いよな」

到着予定時刻、、、みんなどのくらいですかね?
「人にもよるけど、まぁ10時間として17時にしとこうか」

お水は1リットルで、、、
「足りない足りない。2リットルは用意しないと。
3合目以降水場ないからね。携帯トイレ持ってる?」

あ、持ってません、、、
「おしっこしたくなるでしょ。普通のトイレないよ」
じゃそれ下さい、、、


翌朝4時ごろ、次々と出発する人たちの気配。
いつも4時前に目が覚める私は、いつもどおりに
起きて朝食を食べ、4時35分にキャンプ場を出発。

10時間か・・・とにかく体力を温存しなければ。
ゆっくりゆっくり歩を進めることを念頭におき、
息が上がらないペースで黙々と登っていきました。

礼文島での三日間はウォーミングアップに最適だったなぁ。
一人で山歩きを楽しむのもそろそろ卒業しようかなぁ。
なんてことを考えながら。


6合目で雲海に感激し、8合目で目の前にそびえ立つ
山の頂に感動。綺麗な花々に囲まれた細い道を進み、
9合目からのズルズル滑りやすい道に悪戦苦闘して、
7時55分、やっとのことで山頂に到達― あれ?
意外と速かった?(先に登ってた人は前半でほぼ抜いた)
汗もさほどかいてないし、水もあまり飲んでないし。

その秘訣は早朝スタートにあり。
今日も素晴らしいお天気で、朝からぐんぐん気温が上昇。
もし7時に出発していたら、ここまですんなり
登ることはできなかったでしょう。

まだお腹が空いていなかったけれど、せっかく持って
きたのでおにぎりを一個ほおばり30分後に下山開始。
疲れた脚にゴロゴロ石が滑りやすく、登りよりも
ずいぶん長い道のりに思えました。

そして11時35分、3合目のキャンプ場に到着。
アンケートに協力したら、係りのお兄さんの一人が
カブ旅経験者らしく、私のカブ旅をとても喜んでくれ
北海道のポケットマップを譲って下さいました。
欲しかったやつなんです。すごい嬉しい。

お兄さんたちに薦められた『利尻ふれあい温泉』で
疲れを癒し、今日も早めに活動終了。
温泉、とっても良いお湯でした。私からもおすすめ。

利尻岳は1719mの山とはいえ、登山口からの高低差は
富士山並みの1500m。しかも日帰りで往復しなければ
ならず、十分な体力と装備が必要です。
私もキャンプ場の管理人さんに聞かなければ十分な準備が
できていなかったと思うので、情報収集は大事ですよ。
せっかく登るなら快適に楽しみたいですもんね。

「利尻富士は登るより見て楽しむもの」という声も
ありますが、いやいや、楽しかったなぁ。

2009年8月8日土曜日

もっと近くに利尻富士@北海道



夜もよく晴れて、フライシートが結露でびっしょり。
でも今日も晴れてるからすぐ乾くんです嬉しいことに。
なんだか梅雨明けみたいですね。今度こそ。

さあせっかくですから、お隣の島にも行っちゃいましょう。
いつも遠くで眺めていた利尻富士に迫っちゃいましょう。

利尻島は礼文島からフェリーで40分。
礼文島から見た利尻岳はとても美しいものでしたが、
間近で見ると・・・かっっこいい!

島の周遊道路をまずは時計回りに一周。
晴れ渡る空、左手に青く輝く海、右手には勇壮な利尻岳。
程よく涼しく、車は少なく、昆布が薫り、カモメが並走。

楽しいぞ。

オタトマリ沼で思わずあれに手を出してしまいました。
ウニ。
利尻島名物、ウニの軍艦巻きは一貫から食べられます。
ムラサキウニとバフンウニを食べ比べてみましたが、
やっぱりバフンウニは濃い。とろけますね。

そして利尻島ならではの味といえばこれも。
ミルピス。
これ、カ○ピスのようですがとっても美味しかったです。
お店には他にもかなりの種類の自家製ジュースがあって、
試飲をさせてくれました。
市販のジュースとは比べられない味で、やっぱり
手作りっていいなと思いましたね。

キャンプ場にテントを張った後、一旦雲に隠れていた
利尻岳が綺麗に見え出したので、太陽の方角を見ながら
山が美しく見えそうなスポット探し。

姫沼、正解。

ひっそりとした雰囲気の中、ちらほらといた観光客は皆
吸い込まれるようにその景色に見入っていました。

明日は、もっと近づいてみようと思います。

2009年8月7日金曜日

礼文を歩くよ3日目@北海道



有料のキャンプ場を、お金を払わず使用する人が多い。
払ってる人のために何かいい方法はないものかなー
と考えながら荷物をまとめていると、
スペイン人カップルがなぜかカップ麺をくれました。

今日の午前中は、『南の4時間コース』です。
曇り空で展望台からの眺めは真っ白でしたが、
歩きやすい遊歩道に、斜面は一面のお花畑。
お花をゆっくり楽しみたい方にはオススメのコースですよ。

カブを置いたところまで歩いて戻り、今日はこれにて
終了!とまだ昼前にもかかわらず本日のキャンプ場へ。

昼からぐんぐん天気が良くなってきて、暑くて暑くて
さらに動く気なし。
管理棟のデッキのベンチでのんびりしながら、
時間が経つのを待ちました。

4時。さあ行くぞ。
今日は船泊地区のお祭りなのです。
島の味が安く食べられるらしいのです。

お目当てのホッケのちゃんちゃん焼きを買い、
一人で食べているチャリダーさんの横に失礼しまーす。
おや、背中に日本一周と書かれています。
どうもどうも。ふんふん。あら埼玉からですか。
ホッケ冷めてますけどよかったら。
うどん美味しかったですか。じゃ私も。あ、美味しい。
寒くなってきましたね。海の方行っていいですか。
うわー夕日すごいじゃないですか。わー。



スコトン岬に沈む、真っ赤に燃えるまあるい太陽。

知らない歌手の歌声をBGMに、礼文島最終日にふさわしい
一日の終わりとなりました。


チャリダーさんのブログはコチラ

2009年8月6日木曜日

礼文を歩くよ2日目@北海道



礼文島の西海岸側を歩き倒す『8時間コース』、
噂には聞いていて、ずっと歩いてみたかったんです。

ついにその日は来ました。
今までの天気を思うと驚くくらい、晴れました。万歳。

礼文島に高山植物が咲き乱れるのは6月。
その季節がいいということは知っていましたが、
べつに他の季節でも楽しめるだろうと考えていたんです。

確かに景色が美しくて楽しめました。でも、、、
6月に歩いてみたい気持ちが大きくなってしまいました。

今回歩いてみて思ったこと。
景色を楽しむだけなら、前半だけの4時間コースで十分。

そして天気が悪いとただの苦行になってしまうので、
妥協せずに晴れた日に歩くべきです。
宿の皆でワイワイやるならまた別でしょうけれどね。

それにしても暑かった!
珍しくビールを買ってグビグビいってしまいました。
本当に晴れて良かったな。。
6時間半で歩くとは思わなかったな。。
おやすみなさい。。

2009年8月5日水曜日

礼文を歩くよ1日目@北海道



朝一番、稚内発6時20分の礼文島行きフェリーに乗船。
天気が良さそうなので、勢いで乗ってみました。

ああ青空さん、久しぶり。

とりあえず車道を一通り走って美しい景色を堪能しようと
したけれど、島の半分くらいは低い雲に覆われている様子。

登ろうかと考えていた礼文岳周辺は・・・晴れてる!
というわけで登ってきました。
北端の島といえど、晴れるとやっぱり暑くて汗だらだら。
ですが頂上からは標高490mとは思えぬ景色を拝むことが
でき満足です。利尻富士が素敵。

汗びっしょりになった服を一枚脱いで、道の続きをブーン。
残念ながらまた曇の下。寒い。汗が冷えて寒い。おや?

何かが海にいる・・・
目を凝らしてよく観ると、それはのほほんとして過ごす
十数匹のアザラシでした。
水族館じゃないのに。
昆布漁をしているおじちゃんがすぐそばにいるのに。

それから最北端のスコトン岬で折返し、本日のキャンプ場へ。
管理人のおじさんにコーヒーをいただき、しばらく話をして
外に出ると、なんだかさっきと相棒の様子が違う。
下げていたコンビニ袋はどこ?

あーーー、やられた。

初めてやられました。カラスにそっくり持っていかれました。
食パン、まだ一枚も食べていなかったのにー。
なんで生のナスは残すんだよぅ。

ま、安くシャワーを使える場所を教えてもらえたから
トントンだな。と思うようにします。


そうそう、礼文島行きのフェリーで私の前にいたバイクは
90ccのスーパーカブでした。本日40,000km達成だそうです。
その方のホームページはコチラ

そして私の後ろにいたバイクは125ccのスクーターで、
なんとなんと私と同じ市内の方でした。すごい。
その方の日本一周ブログはコチラ

私がランドリー待ちしている時にひょっこり現れた方は
50ccのスーパーカブで来ていたし、原付率高いなココは。

2009年8月4日火曜日

おじいさんの旅@北海道



早起きして荷造りしたのに、また雨。
梅雨から秋の長雨に突入でしょうか。
七月から北海道にいる旅行者や地元の方は皆口をそろえて
「今年はずーーっと雨」と嘆いています。
農家さんは作物が育たなくて大打撃。それが一番つらいなぁ。

9時過ぎにようやく雨がやんだので出発。
キャンプ場にいたみなさん、本当にお世話になりました。
(進行方向が同じなので何度も会うことになるんですが)

日本海側を北へ北へ。
徐々に顔を出す利尻富士の姿に感動しながら北へ。
立ち寄ったサロベツ原生花園で足元に生えたモウセンゴケ
という食虫植物の虜になったらまた北へ。

地平線と水平線と真っ直ぐな道。
道に対する感動よりも、いやと言うほど聞いていた場所を
ようやく自分で走れたという達成感の方が大きい。。。

それにしても北に進むほど寒くなってきましたよ、
もうちょっとでお腹が痛くなりそうですよ、
というところで稚内に到着。

キャンプ場に行き、どこにテントを張ろうかウロウロして
いたら、東屋にテントを張っていたおじいさんに
「良かったらここ一緒にどうぞ」と声をかけて頂きました。
なんてありがたい。実はそこが第一希望でした。

埼玉県から来ているというおじいさん。なんと80歳で、
歩いて北海道を旅しているそうな。しかも徒歩は今回で
3周目だというからこりゃ本物です。

「今回の旅はね、私と妻の、15年間の北海道の旅の
総まとめにしたいと思ってるんです」

すでに他界した奥さんと、孫を連れて北海道を旅したいと
ずっと二人で言っていたそう。
しかし孫は成長するにつれ時間が取れなくなってしまった。
そこでおじいさんは、自分たちが見た北海道を絵日記にして
孫に遺すことにことにしたんだとか。

絵や俳句や詩を描いて本にする。
本の半分は空白で。
そこには孫が実際に見た北海道を埋めていって欲しい。

他に何も遺せるものがないからとおじいさん。
その想い、お孫さんにきっと伝わると信じています。

2009年8月3日月曜日

あるキャンプ場での一日@北海道



夜中から雨。朝も雨。
とりあえずテントを東屋に移動。
キャンピングカーのご夫婦にコーヒーをいただく。
キャンプ場の管理人さんがやってきて、
その日の宿泊者(私、ご夫婦、男子学生二人組)で歓談。
「明日から天気が良くなる」とのことで連泊決定。
ご夫婦に紅茶とおせんべいをいただく。
キャンプ場の電源でブログを書く。
管理人さんに缶ジュースと自家製干しホタテをいただく。

雨がやんだので近所の温泉とコンビニに行く。
戻ってきて管理人さんと学生の会話を聞きながら手紙を書く。
管理人さんにいただいたカニをご夫婦と一緒に食べる。
学生がカニを持って旅立ち、新たに二人キャンパー追加。
管理人さんご夫婦にミニトマトとナスとピーマンをいただき、
次に来るときは電話して家に泊まるように言われる。

車の方にビールをいただく。
ご夫婦に炊き込みご飯をいただく。
バイクの方に炙りたての豚トロをいただく。
車の方のさつま揚げをバイクの方の炭で炙って食べる。
デザートにスイカを分けていただく。
芋焼酎を注がれる。スルメを渡される。
話をしながら飲む。飲む。。。

北海道の無料キャンプ場の魔力を感じながら、
東屋の中に移動したテントで寝る。

2009年8月2日日曜日

二島歩き旅@北海道



朝、雨にもめげず天売島を歩いて回りました。
外周12kmの小さな島なので、徒歩やレンタサイクルが
いいですね。

海鳥の巣穴の数にびっくりして、
オロロン鳥(ウミガラス)の鳴き声にびっくりして、
次は海鳥たちが子育てをする6月に来たいなぁと。
映画『鳥』ばりな光景をぜひ見たいなぁと。

午前中のフェリーに乗り、昨晩一緒だったご家族に
北海道のオススメを伺っているうちにお隣の島に到着。
羽幌まで戻る皆さんと別れて、やっぱり小さな
焼尻島へ上陸しました。

次のフェリーまで6時間。時間は十分あるのでこちらも
歩いて回ることに。
草原がモコモコしてる感じが好きな方には、この二島は
おすすめですね。私は大好きです。
天売は海岸沿いに見所がありますが、焼尻は内陸の
めんよう牧場や自然林が素敵ですよ。

ただ天気がいまいちで、一人でいると気分が落ち込み
そうだったので、たまにはいいかもとクラシックを
聴きながら歩いてみました。ラヴェルをチョイス。

そしたら、景色がぜんぶ映画の風景に見えてきたんです!
映画音楽にオーケストラって多いですもんね。
音楽の力ってすごいわー。

2009年8月1日土曜日

天売島にて@北海道



羽幌からフェリーに乗って天売島へ行ってきました。

泊まったのはかつての鰊番屋。
古い物好きにはたまらない建物です。
ユースホステル、民宿という歴史を経て、今は素泊まりの宿
として使われています。(夏期のみ。現在改修中)

ユース時代のオーナーさんは、一人のおばあちゃん。
昔のアルバムがたくさんあったので、見させてもらいました。

おばあちゃんを囲む40年前の若者たちの、笑顔の眩しいこと。
数々の写真は、私の旅の原点を想い出させてくれるもの
でした。

ああ、ここに来て良かった。

良かったのはそれだけではありません。
この日は宿主さんと顔馴染みのご家族が宿泊されていたため、
私も二食付きにしてもらいご飯を一緒に頂いたのですが・・・

家の中で起こした炭で焼くジンギスカンに豚せい、
そしてまさかのウニ&あわび丼。

そうなんですね。ウニの本当の味って、こうなんですね。
きっとこれ以上のウニに出逢うことは北海道内でも
無いような気がします。もう自分からウニは買いません。

食後に皆で港へ行き、花火大会を鑑賞。
帰ってきてからはイカやアワビを炙って一杯。
「いつもこうじゃないからね」と宿のご主人。
はい。めぐりあわせに感謝です!

オイシイ町@北海道



お父さんから頂いたメロンをぶら下げ、再び増毛町へ。
16時過ぎに宿に到着し、急いで近くの酒蔵に行きました。

この町には日本最北の酒蔵『国稀酒造』があるんです。
蔵は随時見学可能。そして無料でなんと全種類のお酒を
試飲することができるんですよ。大吟醸もですよ。
「どうぞどうぞ」と注いでくださいます。素敵です。

そして雑貨コーナーにはセンスのいい和小物が売られて
いてこれまた素敵でした。
せっかくなのでオリジナルのレターセットを購入。
これでお父さんにお礼の手紙を書くことにしましょう。

宿では甘ーい甘エビや、味の良さで評価の高い
増毛のお米に舌鼓をポンポン。
ここは海の幸も農産物も豊富なんですって。
さくらんぼや桃、プルーンといった果樹も多く、
実はとってもオイシイところだったんですね。

「日本が鎖国してもここはしばらく大丈夫」と宿主さん。
すばらしいことです。