2009年5月31日日曜日

風の丘に立つ@愛媛



大分県の佐賀関(関サバ関アジで有名なところ)から
愛媛県の三崎(すごく細長い佐田岬半島の先の方)へ、
九州―四国の最短ルートはフェリーで70分。

大分市に入ったあたりから強かった風はここでも強く、
フェリーの中で書いたハガキに貼ろうとした切手2枚を
どこかへ飛ばしました。さよなら100円。

メロディーラインを東へぶんぶん走っていると、
リュックに釣竿に銀マットを背負って歩く少年二人を発見。
車を待つのか道端でごろんと寝転がったその姿は、
まるで映画のワンシーンのようでした。

私の左上、高いところに風車が4基。
近くで見たいなあと思っていたら、どうやら風車が並ぶ
公園があるようなので上ってみることに。

風車が好きな私です。1基だって喜びます。
2~3基あったら興奮します。それがですよ、それが、
いちにいさんしい・・・

数え切れないんですけど。
なんですかこれは。

強い風を受けながら、気分はナウシカ。
私を喜ばせる知らない場所が、まだまだ日本にはあるのです。

ありがとう九州@大分



蛙もアヒルも鳴いていた湖畔の快適キャンプ場を出発し
すぐに出逢ったのは勇壮な由布岳。
広い草原に立って、その姿にしばらく見とれていました。

ちょっぴり曇りでやっぱり寒いやまなみハイウェイを
走って、よしこれで満足だと再び海の方向へ。

すると途中で、駐車場から溢れた車の列を発見。
どうやら黒岳へ登山する人たちの車のよう。
そういえば由布岳も九重山も、登山口にかなりたくさんの
人がいました。
九州の人ってやっぱり自然が好きなのですね。

登山道の一部が男池への遊歩道になっているようなので、
私も降りて散策してみることに・・・

きたー!原生林!!

生きてます。美しいです。大好きです。ありがとう。
ああこの道を通って本当に良かった。。


振り返れば、九州ではたくさんの美しい緑に出逢うことが
できました。
人間はちっぽけなものだと思わせてくれるような緑に。

そしてそれ以上に嬉しかったことは、人との出逢い。

また必ず会いに来たい。そんな人が何人もいます。

声をかけてくださった方、親切にしてくださった方、
本当にありがとうございました。

私のこれからの人生で、お返ししていきます。

2009年5月30日土曜日

混浴温泉世界@大分



昨日はおじちゃんに温泉から寝床まで面倒を見て頂き
感激しっぱなしでした。

たくさんの人に親切にしているおじちゃん。
二年前、台風で浸水し店がめちゃくちゃになった時には
方々から多くの人が助けに来てくれたそうです。
必ず自分に返ってくるんですよね。

やっぱり今回おじちゃんの所に来てよかった。
心残りはないようにしないとね。
でも“次回のお楽しみ”はあった方がいい気もします。
次回は英彦山に行くぞー。


さて今日こそ別府です。
ついに混浴デビューを果たしたというわけではなく、
現在別府で行われている現代美術フェスティバルが
混浴温泉世界」なのです。

別府のイメージってはっきり言って悪かったのですが
(前回は夜の市街地しか見てなかったもので)
今回このイベントがきっかけで街を歩いて変わりました。
いろーんなものが渦巻いて混沌としている様子が、
現代アートとすごく相性がいい気がします。

鉄輪温泉地区も会場になっていたので初めて訪れました。
あそこ、別世界ですね。なんていうか、ヤバイですね。
もうあのままで十分。アートとかいらないです。

遅めのお昼を食べに入ったお店が大当たりで、
そこのあばちゃんが教えてくれた温泉がこれまた良くて、
泊まろうと思っていた宿は満室だったけれど
安くて綺麗なキャンプ場を近くに見つけられたし、
今日も素晴らしい一日でした。

そうか、久しぶりに早起きしたしな。
明日も早起きしよ。

あ、昨日ホタルを見ましたよ!今年初です。

2009年5月29日金曜日

だんご汁の味@大分



ホストさんのお昼ごはんを振り切って、
知り合った人に誘われていた温泉も素通りして
(すいません)、南小国への想いを断ち切るかの
ように大分へと走りました。
ほら、そろそろ梅雨がやってきますし。

やまなみハイウェイもなんなく越えて。
ええ、すいーっと越えましたけどね。
濃霧で何にも見えませんでした。そして極寒でした。
せっかくのやまなみ、これではいけません。
もう一回走りに来ます。

で、今日のお宿はどうするか。
進行方向を考えると別府だなと思っていたんですが、
どうしても気になる場所がひとつ・・・

3年前にだんご汁を食べ損ねた耶馬溪のお店。

あのおじちゃんに会いたい。
そしておじちゃんのだんご汁を食べたい。

迷いましたが、急ぐ旅じゃないんだからと決心し
湯布院まで来て引き返しました。

途中通った深耶馬の新緑、綺麗だったなぁ。

3年前にずぶ濡れになりながら歩いた道も
本当に美しくて楽しかったことを思い出しながら
あのときのお店に到着。

久々の長距離で体はふらふらお腹もペコペコ。
もちろん頼んだのはだんご汁。

・・・美味しい。
本当に本当に美味しいよぅ。

2009年5月28日木曜日

できた@熊本



カフェのホームページとブログが。→ココ

というわけで私は次に進みます。
ホスト一家の温かさと魅力的な土地から抜け出すのは
なかなか勇気が要りますが。

また九州につながりができて
また九州に来るのが楽しみになってしまいました。

遠いのにね。
いや、遠いからかな。

2009年5月26日火曜日

森と泉に囲まれて@熊本



ブルー ブルーシャトー。
さて、今日はホストさんによる南小国周辺ツアーです。

まずは菊池川の源流部、菊池渓谷にて広葉樹の原生林を
目を輝かせながらウォーキング。
いい音。いい香り。美しい緑。そして綺麗な水!

みんな会社の休み時間にここに来れたらいいのに。
そしたら万事いい方向に行きそうなのに。と思うほど、
これぞ森林浴!の素晴らしい渓谷でした。

美味しい水を飲み、熊本銘菓『松風』を食べながら
お次は産山村の池山水源へ。

九重山系の地下水が毎分なんと30トンも湧き出ている…
と言うとかなり豪快なイメージを持たれそうですが、
驚くほど美しい池は静寂そのもの。
あらゆるものを浄化してくれるような佇まいに感動です。

そしてやまなみハイウェイ最高所からミヤマキリシマ咲く
くじゅう連山を望み、小国町の遊水峡へ。

上流にある滝まで歩き、駐車場に戻って喫茶店に入ると
とたんに夕立がザーッと降り出してまた嬉しくなったり。

今日は水の日だねぇと言いながら一息ついて外に出ると
雨は止み、最後に鍋ヶ滝を訪れて今日はおしまい。
美しい水で身も心も清められた一日でした。

2009年5月25日月曜日

力になれれば@熊本



カフェのホームページ作成のお手伝いをさせてもらう
ことになり、メニューの写真撮りのために昼ごろお店へ。

すると月曜日にもかかわらず次々とお客さんが。
ちょうどよかったとエプロンをつけ店の手伝いをして、
落ち着いたところで食事一品、デザート二品の撮影。

食べ物を美味しそうに撮るのって難しい。。。

後悔のないよう何枚も撮ったら、温め直して胃袋へ。
美味ーい。

それから数時間かけ、ホームページ用の画像編集作業。
撮った写真に描いては消して描いては消して。
それは私が小さい頃から、パソコンに向かってやって
いたこと。
描いては消して描いては消して。
一趣味が誰かの役に立てるのならば、嬉しいことです。
しかも自分が好きなお店の力になれるのですからね。
よかったよかった。

ああ、まだ全く進んでません。


2009年5月24日日曜日

今日も穏やかに@熊本



土日はカフェのお手伝い曜日。
今週末は交通量も多く、チラシ効果もあってか
先週に比べお客さんの入りは上々。
家族連れが多く、子どもたちにたくさんの笑顔を
もらいました。ありがとう。

休憩しながら東京で行われている友人の結婚式を
想っていたら、さらに幸せな気持ちになれました。

夕食の手伝いをしていると、ホストさんから
「いつでも嫁にいける」との嬉しいお言葉。

今夜もおなかいっぱい。

今夜も蛙の大合唱。

2009年5月22日金曜日

きよら@熊本



米せんべいの袋にシールを張って
牛乳せんべいの袋詰めをして
お昼の時間帯に久しぶりにテレビを見て
ワイドショーが本当につまらなくて
やっぱ見るならひるどき日本列島しかない
(現・ふるさと一番!)でしょと思って
牛乳せんべいの袋詰めの続きをして
お茶をしながらホストさんとお話をして
田んぼに移動。

無農薬・無化学肥料で作られる『きよら米』の
田植え前。雑草が生えて青々としています。

人生二度目の刈払機で、あぜの草刈りのお手伝い。
刈り終わるとホストさん、刈った草を田んぼの中へ。
そして耕運機でダーっとそれらの草や生えていた草を
土の中に混ぜ込んでしまいました。

すると一見、隣の田んぼと同じよう。
ですがあちらは除草剤で雑草が生えない田んぼで、
こちらは雑草も栄養にしてしまう田んぼなのです。

2009年5月21日木曜日

動かない日@熊本



WWOOF7日目はお休みの日。
天気が悪いので他の日にずらしてもいいよ
とホストさんには言ってもらいましたが、
出かけないことを心に決めてお休みしました。

さあ、旅に出てから1ヵ月分の写真の整理です。

今回の旅は一日の内容が盛りだくさんなので
日々のブログにまとめきれていません。そのぶん
言葉を添えた写真で旅の様子をお伝えしたいなー
と思っております。

夕方、激しい雨と雷。
「終わりましたか?」「ええ、半分は」


写真はホストさんの陶芸作品。
小国の土と自然草木灰釉で阿蘇の四季を現した
“陶器の草木染”とはまさにその言葉どおり。
自然に囲まれた場所によく溶け込み、味があるのに
飽きがこないので大好きです。

2009年5月20日水曜日

一枚ずつ、一枚ずつ。二日目@熊本



今日は昨日の続き。
残り約14,000枚の葉っぱに命を吹き込むべく
朝から皆でせっせと塗り続けました。
家族の話しをしたり、せんべいを食べたりしながら。

16時、めでたく終了。
ですがまだ完成ではありません。
さらに朱印を押していきます。

押してめくって押してめくってせんべい食べて押して。
阿蘇小国ジャージーミルクのせんべい美味。
そんなこんなで17時半、素敵なチラシが完成。

金曜日の新聞に折り込まれる予定です。
3,550世帯の皆様、どうか捨てずに一読くださいませ。
国道212号線沿い南小国町中原にできた白いお店です。
cafe Karin 、カフェ果林 です。どうぞよろしく。

なぜ私まで宣伝するのか。それは
お姉さんの作るケーキと焼き菓子が本当に美味しいから。
弟さんの焼く天然酵母の石窯パンが本当に美味しいから。
二人とも若いけど、穏やかでいい空気を持っているから。

幸せな味に癒される人が、徐々に増えていきますように。

2009年5月19日火曜日

一枚ずつ、一枚ずつ。@熊本



外は良いお天気。
私は風がよく通る部屋でテーブルに向かい、
葉っぱを一枚一枚緑色に塗る作業をしておりました。

その葉っぱとは、チラシに描かれた葉っぱです。
そのチラシとは、cafe Karinの新聞折込用チラシです。
刷られた枚数3,550枚。全てに手作業で色をつけます。
多色刷りはお金かかるじゃないですか。
時間がたっぷりある人間がここにいるじゃないですか。

店主さんの手書きチラシ。1枚につき7枚の葉っぱ。
若草色のペンで、白黒の紙に命を吹き込みました。
ホスト夫婦とウーファー二人、皆でせっせと塗りました。
きっとこれで見てくれる人が増える。
そう信じて、約1万枚の葉っぱを塗りました。

根詰めた後は、本物の緑を見て目を休めましょう。

2009年5月18日月曜日

目指すはこの世代@熊本



農具小屋と陶芸工房とパン工房の大掃除をして、
頭から鼻の穴からつま先まで真っ黒いい女。

温泉に入りさっぱりしてお家に戻ると、
ホストのお母さんがお茶作りに掛かっておりました。

杉山で摘んできたという、カゴいっぱいのお茶の葉。
大きな釜に入れると「パチパチ」という音が。。。
この作業を「お茶をころす」と言うそうです。
日本の緑茶は一般的にここで蒸すんですが、こちらでは
炒るんですね。香りが良さそうです。

「ぜんぶ家で作るのは私ぐらい。
今はみんな機械でするけど、あれは味が良くない」
「これで冬は豆腐も作るしなんでもする」

毎日お茶作りに畑に忙しそうなおばあちゃん。
聞けば私の祖父と同じ、大正15年生まれでした。

やっぱり強いわ。

食後に頂いた新茶、香り豊かで美味しゅうございました。

2009年5月17日日曜日

もみじを植えると@熊本



新緑の季節も、紅葉の季節も、ハッとするほど
美しいのはモミジさん。

お世話になっているホストさんの工房周辺にも、
南小国町にある有名な温泉街『黒川温泉』にも
たくさんのモミジが植えられています。

黒川温泉は樹木の使い方が上手ですね。
しかも各旅館の外観が統一されているので
日本特有のゴチャゴチャ感がなく本当に綺麗です。

というのを、おせんべいの配達に同行させてもらい
感じました。素敵な旅館ばかりだったなぁ・・・

とにもかくにも美しいモミジさん。
それになんだか高級感がありませんか。
京都を連想するからでしょうか。

2009年5月16日土曜日

ムラがアツイ@熊本



「ムラ」
という言葉を初めて知ったのは、球磨郡水上村の温泉に
置いてあった『Gazoo mura』のフリーペーパーがきっかけ。

マチとムラをつなぐプロジェクト。
軽く目を通して、これはいい。って思いました。

そして今回のホストさん宅で『九州のムラ』を発見。

農家民宿の多さからも見られる、グリーンツーリズムへの
盛んな取り組み。有機・無農薬作物の普及率の高さ。
各地でみられる手入れされた美しい森と緑・・・

九州ってかなり先を行っている。
今回の旅でそのような印象を受けています。

あとそれと、ここ南小国町は『日本で最も美しい村』連合
にも入っているようで。

日本全国の都市が東京と変わらなくなってきた時代。
世界各国の都市がどこも同じようになってきた時代。
これから強いのは、ムラ。

2009年5月15日金曜日

南小国の幸せな味@熊本



阿蘇から出発してやってきたのは、南小国という町。
阿蘇市のすぐお隣です。ひっくるめて阿蘇でいいかと。
先日車で案内してもらったのもほとんど南小国町ですし。

そしてここで、3年ぶりのWWOOF(ウーフ)をします。

3年前はWWOOFの話をしても知らない人がほとんどでしたが、
最近は「それ、やってる人に会ったことがある」という声を
よく聞くようになりました。

なぜまたやるのか。
一番の理由は、WWOOFのホストさんに面白い方が多いから。
自分の世界を広げるには、いい手段だと思っています。

本年第一弾は、無農薬米をつくり、その米でせんべいを焼き、
陶芸もし、町づくりにも携わっているホストさんのもとへ。

最近娘さんと息子さんのカフェがオープンしたばかりで、
私そちらのお手伝いもさせていただくようです。

抜群のロケーションにあるカフェ『Karin(果林)』。
このプリン、とっても幸せな味がします。

2009年5月14日木曜日

今日も誰かと、ひとり旅@熊本



阿蘇山周辺を走り回り、3連泊目となるライダーハウスに
戻ってから近くの温泉へ。
すると先ほど宿の入り口ですれ違ったお客さんと温泉の
入り口でばったり。
お風呂を出るとその方が「ジャズ喫茶が気になるんだけど
一人じゃなんだから、よかったら一緒に行かない?」と。

そんなきっかけがなければなかなかお店には入らないので
喜んで同行。扉を開けると、「なぜこんな小さな温泉街に
こんなお洒落な空間が!?」と思うほどセンスの良い店内と
渋くて素敵なマスターが!

レコードで聴くジャズに酔いしれながら、素敵なマスターと
誘ってくれたOさんと旅の話。
心地いいなぁ。ビールがおいしいなぁ。

「入って正解だったでしょ」とOさん。
年齢に差はあれど、さすが数ある立寄り湯の中から同じ場所
を選んだ人間です。マスターが最後にかけてくれた“ちあき
なおみ”の話で盛り上がりながら宿へ。

宿の方は連休明けにもかかわらず連日大盛況。
この日は年齢も職業もバラバラの宿泊者全員が談話室に集合し
消灯時間まで楽しく過ごしていました。素晴らしいことです。

3日間で数々の出会いをもたらしてくれた阿蘇ライダーハウス
さんに感謝。管理人さんの姿勢も勉強になりました。

人という財産増やして懐ホクホク、さあ出発だ。

2009年5月13日水曜日

ひとり旅、なかま旅@熊本



ここ数日お天気が良くて毎日フル活動。
そろそろ相棒も私も休ませたいなーと思っていたところ、
同宿の方からドライブに誘っていただきました。

一人旅3+地元民1で阿蘇めぐり。
小さなお寺、大きな樹、田んぼのあぜ道、レアな温泉、
美しい森、夕日の美しい場所・・・

どこも地元ガイドならではの、知る人ぞ知る名所。
自分ひとりじゃ行かなかったような場所ばかりです。

宿に戻ってからいただいた馬レバー刺も絶品で。
みんなに感謝。阿蘇に感謝。ありがとうございます。

車で一日たっぷり動き回ったけれど、それでも私たちが
見たのは阿蘇のほんの一部分。
阿蘇を隅々まで見ようと思ったら、いったい何日かかる
のでしょう。

まだまだ私にはわからないけれど、ここは本当に魅力の
ある場所。

どこまで知れるのかな。

2009年5月12日火曜日

すべてが報われる@熊本



今日泊まれますかーってキャンプ場のおじさんに言ったら
一人だったらそこらへんに張って、朝早くに出れば誰にも
気づかれないから大丈夫だって言わて、でももう一人の
おじさんが「本当に大丈夫?」「ここ携帯繋がらないですよ」
「何かあったら一番近いのが1km先の牧場さんです」
「一応これ緊急連絡先です。渡しておきます」
って。

何かあった時は遅いじゃん。
緊急連絡先あっても携帯繋がらないんじゃん。
天草で泊めてくれたご夫婦の厚意が台無しじゃん。
そこまでして別に島原に泊まる必要もないじゃん。
てことでその日のうちにフェリーで熊本へ。

翌日熊本市内を迷ってあちこち走り回って、
疲れ果てて入った温泉の売店にいたお兄さんの笑顔が
唐沢寿明そっくりでちょっと元気が出て(笑
山に備えてオイル交換をして、
いざ阿蘇へ。


すごい、ここ。

お知りの痛みも手首の痛みも何もかもが吹っ飛ぶ。


2009年5月11日月曜日

言わずとも@長崎



天草のご夫婦宅を出るときに
「してもらってばかりですいませんでした」と言うと、
お母さん「五右衛門風呂沸かしてくれたし」
…それは自分が入るからです。
お父さん「竹の子むくの手伝ってくれたし」
…ほぼ終わりかけの時に手伝い始めたんですが。

この恩は一生旅人に対して返していこうと心に決めて、
フェリー乗り場へ向かいました。
次は新婚旅行で。その約束も果たせますように。


島原へ向かうフェリーターミナルに着くと、これから
ゴルフへ行くというおじさんたちが物めずらしそうに
話しかけてきてくれました。
見知らぬ地名の原付に、女子が一人。目立ちますよね。

フェリーに乗り込みあくびをしてベンチに横になると、
ポンポンと私の肩をたたく人。目を開けるとさっきの
おじさんが缶コーヒーを差し出し「飲め」と。

下船の時にお礼を言うと、強い口調で「気をつけてな。
お父さんお母さんに連絡しなくちゃだめだぞ」と。

自分の親くらいの方とお話しすると、必ずそう言って
くださいます。親が何も言わない分、皆さんが親の心を
代弁しているような、そんな気がします。


さて、島原です。雲仙です。あの普賢岳です。
時間があれば見ると良いよとおじさんに薦められた
道の駅『みずなし本陣ふかえ』にある保存公園は、
噴火の際に土石流災害にあった家屋がそのまま残されて
いました。驚きました。まだ最近ですよ。ここを見なければ
何が起こったかわからないくらいなんですよ。

素晴らしい眺めの『まゆやまロード』をゆっくり走って、
目指したキャンプ場に無事到着。がしかし、

おっとこんな時間。今日はこの辺で。

幸せな豚@熊本



天草でお世話になったご夫婦は、黒豚+米農家さんでした。

「うちの肉はイベリコ豚よりも美味い」とお父さん。
私はイベリコ豚を食べたことがないのでわかりませんが、
いただいたしゃぶしゃぶのお肉には本当にびっくり。
肉が甘いのです。タレがいらないほど味が濃いのです。

小屋にたくさんの豚を詰め込み密飼いするのが日本での
一般的な養豚。豚にストレスが溜まり病気になりやすく
なるので、抗生物質を大量に与えられています。
ですがここは全く違うのです。
お父さん自ら拓いた洞穴あり池ありの広大な土地で少数の
豚を放し飼い。ここの豚ちゃんは走ります。泳ぎます。
そして人間にも美味しいご飯を食べます。

いずれ食べられてしまう豚ちゃんたちですが、その様子は
幸せそのもの。
お肉になってからも多くの人に喜ばれているのですから、
最後まで幸せな豚ちゃんだと思います。

自信を持てる黒豚を売る山田さんご夫婦も幸せそうでした。
そのお肉を食べた私も本当に幸せでした。

「何事も情熱を持ってやること」
その言葉と姿勢に拍手。

2009年5月10日日曜日

めぐりあわせ@熊本



鏡のように山を映す球磨川を眺めていたら、いつの
間にか海に出ていました。
いくつもの橋を渡っていたら、いつの間にか天草に
いました。

二つの道の駅で休んだだけでひたすら走り続け、
全く訪れるつもりのなかった不思議な公園に辿り着き、
向かいの店のお姉さんにテントを張れるか聞くと、
その方は留守番を任された東京出身のパン屋さんで、
小さなパンを買ったら大きなパンをくださって、
店のお母さんが帰ってきて、お父さんも帰ってきて、
ビールが出てきて、ご飯が出てきて、布団が敷かれて、
いつの間にか、久しぶりに帰った娘のような扱いに
なっていました。

「男だったらいいけど、女の子ひとりは、よくない」
キャンプ場以外の場所で寝ないって自分で決めていた
ことなのに、もう破ろうとして、こうなりました。

「出会い、めぐりあいっていうのを、大切にしたい」
「あんたが夢をかなえたら、必ず遊びに行くから」
「天草をまわったら明日も泊まればいい」

お父さんの仲間のタコ捕り名人さんに役場の課長さん、
息子さん家族と賑やかな食卓を囲んだ天草二日目の夜、
赤ら顔のお父さんはまた言いました。
「一番大切なのは人。これが、めぐりあわせ」

2009年5月9日土曜日

九州の、帰るとこ@熊本



連休後初めての、お客さんがいない夜。
“広島風お好み焼き送別会”を開いていただきました。

3年前に広島で食べ損ね、今年は行く予定がないから
食べないんだろうなと思っていたお好み焼き。
お腹いっぱい食べました。
これから私が夢を実現させるにあたっての、具体的な
アドバイスをいただきながら。

このお宿とはずっとつながっていけそうな気がする。
それは訪れる前から感じていたことで、それは現実に
なりそうです。

食後にいただいたスイカの甘さと、九州にも私を迎え
入れてくれる家族ができたことの喜びを染み渡らせて、
行動することの素晴らしさを改めて確認。

また強い後押しを得て、前へと進むことができます。
ありがとうございました。

2009年5月8日金曜日

茶摘娘@熊本



夏もち~かづく八十八夜~♪つづきが~わからな~い

人吉球磨地方はお茶の名産地。よく民家の垣根にも
茶の木が使われていて、あちらこちらで目にします。
昨日はその一部を摘ませてもらいました。

家に茶畑はあっても機械で刈るため手摘みは初体験。
毎年近くの茶畑へ茶摘みのバイトに行くウチの祖母は、
きっとすごいスピードで摘むのだろうなと思いながら
ゆっくり摘み摘み。いい香り。

「いいね、絵になるよ。こっちから見ると立派な茶摘みの
おばちゃんだよ」と宿のマスター。
ええ今年で28ですからね、「娘」は当然卒業してますよね。
でもなんか嬉しくなって摘み摘み。

生葉は鮮度が命。すぐにお茶屋さんへ持って行き製茶を依頼。
5kgの生葉から約1kgの荒茶ができるそうです。

少しでいいから、いつか手揉みもやってみよう。

2009年5月7日木曜日

この2週間@熊本



連休中はみなさまいかがお過ごしでしたでしょうか。
私は以前お伝えしたとおり、人吉で小さな宿のお手伝いを
しておりました。

宿の目の前には、球磨川が流れています。
日本三大急流のひとつで、九州で唯一ラフティングが楽しめる
川でもあります。
私も宿のつながりで、ラフティング初体験が叶いました。
ボートから落ちて、岩の上から飛び込んで、流されて・・・
そして何より川から見る景色は美しくて、本当に楽しかったです。

そうそう、ボートの上から、人吉~熊本間を走っているSLを
見ることもできました。かっこいいったらないですね、あれ。

そして球磨といったら球磨焼酎。
香りが良くて飲みやすくて日本酒好きな私にぴったりの米焼酎。
人吉には28もの蔵があり、驚くほど多くの銘柄があります。
いつも仕事終わりにいただいてました。ごちそうさまです。

日中の日差しは強くても、川から吹く風はとても涼しく
朝晩は肌寒いほど冷え込みます。
昼夜の気温差が激しいと朝霧がたちこめて、世界は真っ白。
周囲には小さな温泉がたくさんあって、お寺もあって、
それとえーとまあとりあえずそんな感じで。

あと二日、ここでしっかり楽しみます。

2009年5月5日火曜日

石の上にも30分@熊本



教えられた道で行った教えられた山は、美しい山でした。
住んでいる人の話を聞くのが一番ですほんと。

熊本と宮崎の県境にある霊山、市房山。
4合目の市房神社まででも十分楽しめると教えられたとおり、
参道の杉並木が素晴らしくてもう嬉しくて。

神聖な佇まいの杉の巨木、生命力溢れる新緑、ふかふかの苔。
ココココ、カカカカ。
こだまがいる!(きつつきの音です)

楽しい。んだけど、眠い。前日の疲れが出てものすごく眠い。

歩くこともしんどくなって、手ごろな石の上で仰向けに。
緑に囲まれてなんか贅沢…と思ったのもつかの間、気づけば
30分も時間が過ぎており、背中に激痛が走りました。

新緑の市房山はとても気持ちがいいですが、石の上で眠ると
本当に痛いですしいろいろ良くないので気をつけましょうね。

2009年5月4日月曜日

今 広域農道を走っています@熊本



って道路の青い看板に書いてありました。
私みたいだなと思ってニヤッとしました。

この山がいいよと教えられた山へ行くために、
この道がいいよと教えられた道が広域農道。
地元ではあまり馴染みのない言葉でしたが、いいですねこの道。
農家さんが使うためだけでなく農産物の流通のための道なので、
広くて交通量が少なくて、何より景色が素晴らしい。

波打つ茶畑、牧草地、牛舎、果樹園、トラクター・・・
今回走った人吉からのフルーティーロードも、先日走った霧島の
グリーンロードも、カブでトコトコ進むのがとても快適で。
次はどんなネーミングの素敵な道と出会えるのか楽しみです。