探しながらふらふら歩いていると、
途中で別の手芸屋さんを発見。
外から見るとボタンばかりで布が置いてある
雰囲気はなかったけれど、お店の佇まいが
素敵すぎるので中に入ってみました。
引き戸が重い。
店番は、背の高いおじいさんがひとり。
「布はありませんか」と聞くと、裏地くらいしか
ないとのこと。
しかしものすごい数のボタン!これぞ専門店。
聞けばもう56年もやっているそうな。
「こういう店は、これからはやっていけないですよ」
今はおじいさんとおばあさん二人でやっていて、
自分たちが出来なくなったら店も終わりだと言う。
残っていてほしいなぁ。
残すべきだよなぁ。
だってこの味は新しいものには出せないから。
近くにあった大手の手芸屋も閉店してしまい、
この近所で服地を扱う店は他に一軒だけ。
「今は自分でやる人がいなくなったからね」
そうなんですよね、買ったほうが安いし手軽だし。
そうなんですがっっ つづく
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