2009年3月26日木曜日

活きた字


庭園散歩の後は友人に連れられ印刷博物館へ。

普段あまり本を読まない私です。
文字の印刷という分野に興味を持ったこともありません。

ですが初めて活字と対面し、活版印刷の歴史を学び、
版画が好きな私は瞬く間に印刷の世界に引き込まれて
いきました。



小さな活字を一つひとつ拾って、組んで、刷る。
薄い文庫本の小説でそれを想像しただけでも
気が遠くなる作業ですが、昔はそうだったんですよね。
デジタル化された今では、名刺など限られた印刷物
でしか活版印刷は使われていないようです。
「活字が消える」という言葉の意味を知りました。


博物館内にある工房『印刷の家』は
普段は外から見ることしか出来ませんが、火曜と
水曜には見学コースが開催されています。
活版印刷の実際について職員の方に丁寧に説明して
いただき、印刷体験もさせてもらい大満足。
木~日曜に行われるワークショップにも、ぜひとも
参加してみたいです。


人の手で作られる物は、味があります。愛着がわきます。
型が決まっていて無機質に見える文字にだって、
その違いがあったんですね。
今日もいいこと、教わりました。

0 件のコメント:

コメントを投稿