2006年5月20日土曜日

苦あれば楽あり(後編)@宮崎














川沿いを、歩けど歩けど滝は見えず。
初夏の日差し、30cmのミミズ、今年初の蝉の鳴き声…
それにしても車が通らない。キャンプ場へ続く道だというのに。土曜日だというのに。

45分歩いた所で、乗ろうとしていた時間のバスを諦める。
ここで引き返せるものか!というかマイナスイオンを浴びて回復しなきゃもうだめだ…

歩き始めて一時間後、いや、朝から数えたら五時間後、滝へと続く歩道発見!
石段を登り、緑の中へ。

ちょっと写真でも撮ろうかなと橋の上で立ち止まったその時、私の真下から鹿がぴょんと現れたかと思うと川にドボン。はい上がれずにもがいてる。

どうすることもできないので鹿に向かって「頑張れ!」と連呼。
しばらくして何とか脱出したものの、岩場を登ることができず下流へと姿を消して行きました…

私は平静を取り戻しながら上へと進み、高さ50mから落ちる竜ヶ岩の滝と対面。
力強くて美しい。

滝壺の方へ降りてマイナスイオンをこれでもかと浴びました。
さっきの鹿みたいにならないように気をつけながら滝に近づき、
手で水をすくって飲むとすごく美味しくて、靴を脱いで足をつけるとすごく冷たくて、嬉しくておにぎりまで出して写真を撮っていました。

ふと振り返ると、すぐ後ろに女の子が二人。
滝の音で気づきませんでした。いつからいたんでしょうか。
少し話をしていると、「良かったら下まで一緒に車で行きますか?」

昨日ちゃんとお参りしたから神様が見てくれてたんでしょうか。
「鹿だからよかったけどこれから猪とか危険ですよ」と有り難い忠告を頂いて、バス停で降ろしてもらいました。ありがとう!

バスが来るまであと70分。
またまた歩く私でした。

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